
MIXI<2121>のデジタルエンターテインメント事業の2026年3月期 第4四半期(26年1~3月)の業績は、減収となったものの、収益性の改善が進み増益を確保した。主力タイトル『モンスターストライク』は、MAU(月間アクティブユーザー数)が前年同期を下回った一方で、キャラクター販売やIPコラボ施策、Webショップ利用拡大などが収益を下支えした。
同事業の売上高は262億円となり、前年同期比8.5%減だった。一方、EBITDAは160億円で同1.2%増となった。ユーザー数の減少傾向が続く中でも、コスト効率化によって利益面は底堅く推移した。

『モンスト』では、年始の限定キャラクター販売に加え、第3四半期に放映した地上波アニメや人気IPとのコラボ施策がARPU(ユーザー1人あたり平均売上高)の上昇に寄与した。これにより、第3四半期まで続いていた売上減衰トレンドを一定程度抑制したとしている。
利益改善の背景には、「モンストWebショップ」の利用拡大もある。決済プラットフォーム経由の売上比率が高まったことで、ストア手数料負担の軽減が進み、同ショップの利用率は5割強まで上昇した。近年、モバイルゲーム業界では外部決済導線の整備が進んでおり、収益改善策として存在感を増している。
一方で、同社は課題となっているMAU回復に向けた施策も本格化している。3月下旬には、『モンスト』初となる「ハーフアニバーサリー」を実施。加えて、新規ユーザーの定着率向上を目的としたUI/UX改修も段階的に進めており、2027年3月期中の完了を予定している。

また、海外展開ではインド市場への取り組みを強化している。4月にはグローバル版「STRIKE WORLD」の本格運用を開始し、現地ユーザーの反応を確認しながら、通信環境への対応やゲームプレイ導線、マルチプレイ体験の改善などを進めているという。
5月に開催した現地イベントは盛況だったとしており、人気作品『シャングリラ・フロンティア』とのコラボ施策も発表した。MIXIはこうしたリアルイベントやIP施策を通じて、インド市場でのユーザー接点拡大を図る考えだ。

『モンスト』はサービス開始から10年以上が経過する長寿タイトルとなるが、足元ではMAU減少が継続しており、ユーザー基盤の維持・拡大が大きなテーマとなっている。一方で、Webショップ活用による収益構造改善や海外展開など、新たな成長施策も進めており、次の成長フェーズへ移行できるか注目される。
会社情報
- 会社名
- 株式会社MIXI
- 設立
- 1997年11月
- 代表者
- 代表取締役社長 上級執行役員 CEO 木村 弘毅
- 決算期
- 3月
- 直近業績
- 売上高1548億4700万円、営業利益266億円、経常利益265億1100万円、最終利益176億100万円(2025年3月期)
- 上場区分
- 東証プライム
- 証券コード
- 2121





