アエリア<3758>が2月14日に発表した2010年12月期の連結業績は、売上高が前年同期比22.5%減の63億6100万円だった。
2009年12月期に子会社であったクレゾーと黒川木徳フィナンシャルホールディングス、黒川木徳証券の3社が連結子会社から外れたため。ただ、オンラインゲーム事業は会員数が1600万人を突破するなど成長を続けているほか、アクワイアの『剣と魔法と学園モノ。3』も好調だった模様。
経常損益は400万円の赤字だった。前年同期の3億8000万円の赤字から縮小した。連結子会社3社が連結から外れたことにより、販売管理費が60%減少したことで損益は改善。ただ、オンラインゲーム関連の支払いロイヤリティの増加に伴い、売上原価が前期比で23.8%増の38億円と大幅に伸びたほか、為替差損の1億8700万円計上した。
また、当期純損益は、6億6100万円の赤字となり、前期の11億8300万円の赤字から大幅に縮小した。経常損益の改善に加え、前期12億5600万円を計上した事業撤退損失引当金繰入額や固定資産除却損がなくなったため。
一方、減損損失3億9500万円と貸倒引当金1億9300万円を計上。減損損失については、アクワイアの販売計画に達する見込みの低いパッケージソフトと、一部オンラインゲームのタイトルについて回収可能性を考慮したもの。貸倒引当金は、主に子会社Aeria Games & Entertainmentに対するものだったようだ。
■2011年12月期の見通し
2011年12月期は、売上高75億円(前期比17.9%増)、経常利益6億2000万円(黒字転換)、当期純利益2億6000万円(黒字転換)を見込む。
同社では、オンラインゲームの会員は順調に増加しており、今後もタイトル投入を予定しているという。また2010年11月にブラジルにAeria Games Do Brasil Servicos Digitaisを設立し、南米でオンラインゲームの配信を開始した。また子会社エアネットのデータセンター事業やアクワイアの家庭用ゲームソフトも拡大を見込んでいるという。不動産子会社についても損益の改善に取り組んでいるという。
会社情報
- 会社名
- 株式会社アエリア
- 設立
- 2002年10月
- 代表者
- 代表取締役会長 長嶋 貴之/代表取締役社長 小林 祐介
- 決算期
- 12月
- 直近業績
- 売上高226億7100万円、営業利益4億7300万円、経常利益7億5200万円、最終利益4億8000万円(2023年12月期)
- 上場区分
- 東証スタンダード
- 証券コード
- 3758