enish<3667>は、6月3日、SolanaブロックチェーンのネイティブトークンであるSOLを中核とする「アクティブ・トレジャリー事業」を開始する方針を決定したことを発表した。
なお、事業の開始については、6月9日に開催予定の臨時株主総会における定款変更議案などの承認が条件となる。
<事業の概要>
本事業は、SOLを中心としたデジタルアセットの保有および戦略的運用を通じて、ステーキングなどによる継続的な収益機会の創出を目指すものとなる。
同社は、ゲーム事業およびその他の新規事業から生み出されるキャッシュフローの一部をデジタルアセットとして運用し、その運用益を将来的なゲームユーザーへの価値還元や新規事業投資などへ活用することを検討している。また、同社は、ゲーム事業とデジタルアセット運用との循環的な成長モデルの構築を目指している。具体的には、ゲーム事業による収益創出、SOLの保有・運用、ステーキングなどによる利回り獲得、ユーザー還元によるコミュニティ活性化を相互に連動させることで、中長期的な事業成長につなげていく構想だ。
このような循環モデルは、同社内において「ゲームとSolanaをつなぐフライホイール」と位置付けており、単なる暗号資産保有とは異なる、事業成長と連動した運用モデルの構築を目指している。
本事業においては、単なる暗号資産保有に留まらず、以下のような取り組みを推進していく。
・SOL を中心としたデジタルアセットの保有および戦略的運用
・ステーキング等を通じた継続的な利回り機会の獲得
・リスク管理方針に基づく資産配分およびリバランス運用
・運用益の一部を活用したゲームユーザーへの価値還元施策の検討
・Solana エコシステムとの連携可能性の検討
・外部パートナーとの連携可能性の検討
・取締役会を中心としたガバナンス体制の構築
また、本事業の推進にあたっては、デジタルアセット運用、Web3領域、機関投資家対応などに関する知見を有する外部専門家とも連携しながら、運営体制およびガバナンス体制の整備を進めていく。
なお、本事業における当初の運用規模については、既保有デジタルアセットおよび第22回新株予約権による資金調達の進捗などを踏まえ、7億2000万円程度を段階的に開始することを想定している。ただし、実際の運用規模、取得時期および資産配分については、市場環境、資金調達状況、リスク管理方針などを総合的に勘案のうえ決定していく。
<中核デジタルアセットとしてSOLを採用する理由>
同社は、本事業における中核デジタルアセットとしてSOLを採用する方針だ。同社はゲーム会社であることから、単なる資産保有目的ではなく、将来的なゲーム・エンターテインメント領域との親和性を重視し、中核デジタルアセットとしてSOLを採用する方針としている。
Solanaは、高速かつ低コストなトランザクション処理性能を有しており、ゲーム、エンターテインメント、Web3サービスなどとの親和性が高いブロックチェーン基盤の一つであると認識しているという。
また、Solanaエコシステムにおいては、ゲーム、NFT、コミュニティサービスなどの領域で開発事例が拡大しており、同社が今後推進する可能性のあるWeb3関連事業との連携可能性も期待される。さらに、SOLはステーキングによる利回り機会が存在することから、単なる資産保有に留まらない運用型デジタルアセットとしての特性を有していると考えているという。
同社は、将来的にゲーム事業、コミュニティ形成、Web3領域との連携可能性も視野に入れながら、Solanaエコシステムとの関係構築を進めていく。
<推進体制>
本事業の推進にあたり、同社は、デジタルアセットおよびWeb3領域に関する知見を有し、同社取締役候補者である垣谷昌孝氏を中心とした体制整備を進めている。
垣谷氏は、伝統金融およびWeb3領域双方における経験を有しており、デジタルアセット戦略、Web3関連ネットワーク構築、リスク管理体制整備、海外ブロックチェーン関連企業との連携などへの関与を予定している。
また、同社は、取締役会を中心としたガバナンス体制のもと、外部専門家とも連携しながら、リスク管理および情報開示体制の整備を進めていく。なお、垣谷氏の取締役就任については、6月9日に開催予定の臨時株主総会における承認を条件としている。
▼垣谷昌孝氏コメント
「私は20年以上にわたり、金融およびWeb3領域に携わってきました。Solanaは、高速性・拡張性に優れ、ゲーム・エンターテインメント領域との親和性が高いブロックチェーン基盤であると考えています。当社がこれまで培ってきたゲーム運営ノウハウと、デジタルアセット運用を組み合わせることで、新たな価値創出および中長期的な企業価値向上につなげていきたいと考えています」
<今後の検討内容>
同社は、本事業の推進にあたり、以下の事項について検討を進めていく。
・デジタルアセット運用方針およびリスク管理体制の整備
・ステーキング等を活用した運用戦略
・ゲーム事業との連携施策
・ユーザー還元施策の設計
・Web3関連パートナーとの連携可能性
・法務・会計・税務・規制
・DAT事業との中長期的な連携可能性
<今後の見通し>
現時点では、アクティブ・トレジャリー事業の開始による2026年12月期の同社業績への影響は未定としている。本事業は、新たな収益基盤の構築およびWeb3・DAT領域における中長期的な事業機会の創出を目指すものとんsる。また、Solana エコシステムへの継続的な関与を通じて、デジタルアセット運用に関する知見の蓄積、ゲーム事業およびその他の新規事業との連携可能性についても検討を進めていく。
同社は、引き続き、事業リスクおよびボラティリティ管理に留意しながら、ガバナンス体制および情報開示体制の整備を進めていく。今後、本事業に関して、具体的な投資規模、運用方針、開始時期など。開示すべき事項が生じた場合には、速やかに発表する方針だ。
会社情報
- 会社名
- 株式会社enish
- 設立
- 2009年2月
- 代表者
- 代表取締役社長 安徳 孝平
- 決算期
- 12月
- 直近業績
- 売上高21億7000万円、営業損益8億5600万円の赤字、経常損益8億3200万円の赤字、最終損益11億5100万円の赤字(2025年12月期)
- 上場区分
- 東証スタンダード
- 証券コード
- 3667