
トップカルチャー<7640>は、本日6月11日、2026年10月期 4月中間期の連結決算を発表し、売上高は93億9800万円(前年同期比1.0%増)、営業利益は1億4200万円(前年同期は1億1100万円の営業損失)、経常利益は1億1300万円(同1億4900万円の経常損失)となり、営業・経常段階で黒字転換を果たした。最終利益は8億1200万円(同2億6200万円の純損失)だった。
一方で、昨年12月に公表した中間業績予想との比較では、経常利益ともに未達となった。会社計画は売上高96億2600万円、営業利益2億7300万円、経常利益2億2700万円だったが、実績はそれぞれ2.3%、47.8%、50.0%下回った。
同社によると、主力の書籍や特撰雑貨・文具が堅調に推移したほか、新たに取り組んだ「買取大吉」事業やアミューズメント事業、子会社のゲーム・トレーディングカード事業、カフェ事業が伸長。さらに4月から連結対象となった明文堂の売上も寄与し、連結売上高は前年を上回った。
しかし利益面では、既存店の収益改善が進んだものの、閉店や既存店舗の改装に伴うコストが想定を上回ったことが響いた。会社はこれが経常利益が計画未達となった主因としている。
中間期には、富山・石川・埼玉で展開する明文堂プランナーの書店事業9店舗と外商部門を事業承継した。これに伴い、特別利益として7億4700万円の負ののれん発生益を計上したことから、最終利益は計画を大幅に上回った。最終利益は計画の1億8600万円に対し、8億1200万円となった。
書店事業では、中期経営計画の最終年度として、書籍を中心とした売場づくりやオリジナル企画を強化。加えて、全国の名店グルメやファッションアイテムの導入、POPUPショップ展開など「書籍×○○」による複合書店戦略を推進した。さらに「買取大吉」やDAISOの導入、楽天モバイル、ふるいちトップブックス、アミューズメント施設との連携などを進め、既存店舗の改装を積極的に進めている。
また、ゲーム・トレーディングカード事業は売上高3億1300万円(同24.4%増)、セグメント利益4500万円(同55.1%増)と好調だったほか、飲食事業や訪問看護事業なども増収増益となり、グループ全体の収益改善に寄与した。
なお、通期業績予想については従来予想を取り下げ、「未定」に修正した。事業承継した明文堂店舗の改装計画や今後の運営方針を精査している段階であり、その内容次第で業績への影響が変動する可能性があるためとしている。
今回の決算は、本業の収益改善による黒字転換という前向きな内容だった一方で、将来の成長に向けた店舗改装や事業承継に伴う先行投資が短期的な利益を圧迫した格好だ。今後は明文堂の店舗改革を含めた収益改善策がどこまで成果を上げられるかが焦点となりそうだ。




