Link-U、第3四半期決算は営業益13%減の2億4100万円 マーケティング事業で重要顧客との取引縮小 主力のマンガ事業はAIや海外展開奏功し最高益

Link-Uグループ<4446>は、本日6月12日、2026年7月期 第3四半期累計の連結決算(IFRS)を発表し、売上収益35億4800万円(前年同期比3.6%減)、営業利益2億4100万円(同13.4%減)、税引前利益2億4400万円(同7.0%減)、最終利益1億3900万円(同127.4%増)だった。

・売上収益:35億4800万円(同3.6%減)
・営業利益:2億4100万円(同13.4%減)
・税引前利益:2億4400万円(同7.0%減)
・最終利益:1億3900万円(同127.4%増)

 

減収減益となった主因は、マーケティング事業における重要顧客との取引縮小の影響によるもの。一方で、主力のマンガサービス事業と制作事業は好調に推移しており、成長戦略として掲げる海外展開やAI活用の成果が表れ始めている。

 

■北米向け「Crunchyroll Manga」開始 海外展開を本格化

同社は国内電子書籍市場の競争激化を受け、成長の軸足を海外市場へ移行している。

第3四半期には、世界最大級のアニメブランドであるCrunchyrollと提携し、北米向けマンガサービス「Crunchyroll Manga」の提供を開始した。国内で培った電子書籍サービスの運営ノウハウを活用し、日本のマンガIPを海外へ展開する取り組みとして位置付けている。

こうした施策が奏功し、マンガサービス事業は2四半期連続で過去最高収益を更新したという。

 

■制作事業も過去最高収益を更新 AI活用を推進

制作事業についても、顧客企業のDX需要を背景とした大型開発案件の受注が続き、2四半期連続で過去最高収益を達成した。

同社は今後の収益性向上に向け、開発体制のAIシフトを進めている。エンジニアの役割を「AIへの的確な指示とマネジメント」へ転換し、AI駆動型の開発体制への移行を推進。あわせて、自社および外部IPコンテンツの海外プラットフォーム展開も強化している。

 

■マーケティング事業は苦戦

一方、マーケティング事業は主要顧客との取引縮小の影響が継続し、低調な推移となった。同社は今後、グループ全体の成長戦略を踏まえた事業モデルの再構築を検討するとしている。

 

■2026年7月期の見通し

2026年7月期の業績は、売上収益49億円~51億円(前期比1.3%増~同5.5%増)、営業利益3億2000万円~4億円(同2.1%減~同22.3%増)、税引前利益3億円~3億8000万円(同2.9%減~同23.0%増)、最終利益1億5000万円~2億円(同1.4%増~同35.1%増)を見込む。従来予想を据え置いた。

・売上収益:49億円~51億円(同1.3%増~同5.5%増)
・営業利益:3億2000万円~4億円(同2.1%減~同22.3%増)
・税引前利益:3億円~3億8000万円(同2.9%減~同23.0%増)
・最終利益:1億5000万円~2億円(同1.4%増~同35.1%増)
・EPS:10.58円~14.11円

第3四半期時点で営業利益の進捗率は約60~75%、親会社株主帰属利益の進捗率は約70~93%となっている。利益面では計画達成に向けて順調に推移している状況だ。

今回の決算で目を引くのは、国内マンガ市場の成長鈍化を見据え、「海外」と「AI」を成長戦略の中心に据えている点だろう。

特にCrunchyrollとの提携は、Link-Uが長年培ってきた電子書籍配信基盤を海外市場へ展開する象徴的な案件といえる。マーケティング事業の不振で全体業績は伸び悩んだものの、マンガサービス事業と制作事業はいずれも過去最高収益を更新しており、同社が掲げる収益構造転換は着実に進みつつあるようだ。

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