
アドビは、本日7月6日、企業向けにクリエイティブワークフローを自動化する『Adobe Firefly Graph エンタープライズ版』と、制作現場の運用を効率化する『Adobe Firefly Creative Production エンタープライズ版』の提供を開始したと発表した。あわせて、マーケティング施策の反応を予測する『Adobe Brand Intelligence』のシミュレート機能も追加した。
『Adobe Firefly Graph エンタープライズ版』は、クリエイティブワークフローを構造化するビジュアルキャンバスである。Photoshop、Illustrator、Premiereに搭載される技術とFireflyをはじめとするAIモデルを統合し、生成プロセスを管理・共有することで、一貫性のあるコンテンツ制作を可能にする。300種類以上のマルチモーダルなノードを活用し、再現性の高いワークフローを設計できる。
『Adobe Firefly Creative Production エンタープライズ版』は、制作テンプレートの管理やバリエーション展開、ブランド・アセット検証など、量産工程の自動化に特化する。新たに搭載した「Workflow Builder」により、Adobe Fireflyだけでなく、GoogleやOpenAIなどのパートナーモデルを統合したワークフローの構築を実現する。Frame.ioと連携し、レビューから承認プロセスまでをシームレスにつなぐ。
『Adobe Brand Intelligence』のシミュレート機能は、実際の顧客データに基づく「合成オーディエンス」を活用し、キャンペーン実施前にコンテンツの受容性を予測する。公開後のデータに頼る従来の手法から脱却し、初期コンセプト段階での定性的なインサイト取得を支援することで、より精度の高い意思決定を促進する。
企業のコンテンツ制作需要は、2024年から2026年の2年間で5倍に急増した。アドビが2025年12月に実施した調査では、回答者の約60%が画像生成AIをアイデア出しや社内資料のデザインに活用する一方で、著作権侵害や情報漏洩への懸念から社外向け資料での利用は20%にとどまる。バリエーション作成や配信サイズへの展開といった煩雑な作業がボトルネックとなり、全社的な投資対効果が見えにくい現状がある。同社は、制作プロセス全体を自動化・資産化する仕組みを提供し、企業のクリエイティブ制作最適化を支援する。
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