IGポート、26年5月期決算は営業利益46%減の7億6600万円 予想を10億2500万円下回る 出版と版権好調もグッズ想定下回る アニメ制作で受注損失引当金も

IGポート<3791>は、7月15日、2026年5月期の連結決算を発表し、売上高140億6400万円(前の期比3.7%減)、営業利益7億6600万円(同46.3%減)、経常利益9億2000万円(同35.2%減)、最終利益6億6900万円(同19.1%減)だった。
・売上高:140億6400万円(同3.7%減)
・営業利益:7億6600万円(同46.3%減)
・経常利益:9億2000万円(同35.2%減)
・最終利益:6億6900万円(同19.1%減)
従来予想に比べて、売上高が17億0700万円、営業利益が10億2500万円、経常利益が9億2000万円、最終利益が6億8800万円下回った。


同社では、出版事業と版権事業の売上高は予想より好調だったものの、映像制作事業の進捗遅延と商品販売事業における国内 EC サイトでの売上低下の影響が大きく、予想を下回った、としている。利益面は、売上高と同様に出版事業と版権事業が好調だったたが、映像制作事業における作品粗利の見直しと受注損失引当金の計上、商品販売事業の売上低下により予想を下回った。
【映像制作事業】
テレビアニメ「デモンズ・クレスト」「左ききのエレン」「春夏秋冬代行者 春の舞」、劇場アニメ「劇場版ハイキュー!! VS 小さな巨人」、配信アニメ「怪獣8号 鳴海の平日」「THE ONE PIECE」などを制作した。「Star Wars Visions Presents -The Ninth Jedi」や「THE ONE PIECE」は納品が始まり、テレビ放送や配信に向けた展開が進んだほか、PVやCM、ゲーム、遊技機向けアニメーションの制作・納品も行った。
一方で、人件費やCG制作費、外注費など制作コストの上昇に加え、制作期間の長期化に伴って一部作品で受注損失引当金を計上。その結果、映像制作事業の売上高は81億500万円(前年同期比10.7%増)と増収だったものの、営業損失は13億4100万円(前年同期は11億100万円の営業損失)へ拡大した。
【出版事業】
「魔導具師ダリヤはうつむかない ~Dahliya Wilts No More~」第9巻、「転生貴族の異世界冒険録」第15巻、「リィンカーネーションの花弁」第23巻などを刊行。「魔導具師ダリヤはうつむかない」「転生貴族の異世界冒険録」は電子書籍を中心に販売が好調だった。一方、紙媒体の月刊誌「コミックガーデン」は2026年3月発売号をもって休刊し、今後はWebコミックサービス「MAGCOMI」「MAGKAN」の強化を進める。
この結果、出版事業の売上高は23億1300万円(同4.0%増)、営業利益は2億5600万円(同26.4%減)となった。
【版権事業】
「ハイキュー!!」「怪獣8号」「SPY×FAMILY」「進撃の巨人」「BUBBLE」などの二次利用収入を計上した。前期は「劇場版ハイキュー!! ゴミ捨て場の決戦」や「君に届け 3RD SEASON」が大きく寄与していた反動で減収となったものの、一部作品は堅調に推移した。
その結果、版権事業の売上高は22億3500万円(同43.5%減)、営業利益は14億2700万円(同26.2%減)となった。減益となったものの、依然としてグループで最も高い収益性を持つ事業となっている。
【商品販売事業】
店舗開設許諾金の計上が業績に大きく貢献したほか、上海の「I.G & WIT Anime Studio Store」や国内販売店への卸売りを実施した。一方で、上海店舗向けの卸売りは外部環境の変化から想定を下回り、国内販売も計画ほど伸びなかった。
それでも、商品販売事業の売上高は11億4500万円(同31.5%増)、営業利益は6億2200万円(同64.5%増)と大幅な増収増益を達成した。
【その他事業】
イラスト制作や講師料収入などにより、売上高2億6500万円(同16.4%増)、営業利益は22万円(前年同期は94万円の営業損失)と黒字転換した。
今期は「THE ONE PIECE」や「劇場版ハイキュー!! VS 小さな巨人」といった大型タイトルの制作が進む一方、映像制作事業ではアニメ業界全体の制作コスト上昇が引き続き重荷となった。一方で、版権事業は前期の大型ヒット作品の反動を受けながらも高い利益水準を維持しており、商品販売事業もライセンスビジネスの拡大を背景に成長を続けている。出版事業では紙からWebへの移行を進めるなど、各事業で収益基盤の多様化を進める姿勢がうかがえる。
■2027年5月期の見通し
2027年5月期の業績は、売上高145億7800万円(前期比3.7%増)、営業利益5億7900万円(同24.3%減)、経常利益5億4600万円(同40.6%減)、最終利益3億1100万円(同53.5%減)、EPS15.56円を見込む。株価収益率は86.1倍となる。
・売上高:145億7800万円(同3.7%増)
・営業利益:5億7900万円(同24.3%減)
・経常利益:5億4600万円(同40.6%減)
・最終利益:3億1100万円(同53.5%減)
・EPS:15.56円


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会社情報
- 会社名
- 株式会社IGポート
- 設立
- 1987年12月
- 代表者
- 代表取締役社長 石川 光久
- 決算期
- 5月
- 直近業績
- 売上高145億9800万円、営業利益14億2600万円、経常利益14億2000万円、最終利益8億2800万円(2025年5月期)
- 上場区分
- 東証スタンダード
- 証券コード
- 3791
