NVIDIA、「GeForce NOW」をさらに拡張 Steam MachineやGOGに対応、Firefox・Fire TVにも拡大 『鬼武者WS』など話題作を続々追加

NVIDIAは、「Gamescom 2026」に合わせ、クラウドゲーミングサービス「GeForce NOW」の今後の展開を発表した。新たな対応デバイスやプラットフォームを追加するほか、画質・パフォーマンスを調整できる新機能を導入。さらに『CONTROL Resonant』、『Gears of War: E-Day』、『鬼武者 Way of the Sword』など、大作PCゲームを発売と同時にクラウドで提供する。今回の発表では、「どのゲームを提供するか」だけでなく、「どのデバイスからPCゲームを遊べるようにするか」というGeForce NOWの利用環境そのものを広げる取り組みが目立っている。
■DLSS 4.5で画質とパフォーマンスをユーザーが調整
今秋には、GeForce NOW Ultimateメンバー向けに「NVIDIA DLSS 4.5」の新たなコントロール機能を導入する。DLSS超解像度、ダイナミックフレーム生成、DLSSレイ再構成といった技術について、対応ゲームでは画質とパフォーマンスのバランスをより細かく調整できるようになる。
クラウドゲーミングでは、ユーザー側のPC性能ではなく、クラウド側のGPUを利用することが大きな特徴だ。今回の機能追加によって、最新のゲーミングPCを用意しなくても、対応タイトルで画質やフレームレートの好みに合わせた設定を行いやすくする。
Ultimateメンバーは、GeForce RTX 5080クラスのパフォーマンスを活用し、DLSS 4、レイトレーシング、NVIDIA Reflex、Cinematic Quality Streamingなどの機能を利用できるほか、対応デバイスでは最大5K HDRでのストリーミングにも対応する。
■Steam Machine、Steam Controllerをサポート
今回の発表で特に注目されるのが、Steamエコシステムとの連携強化だ。GeForce NOWは今秋後半、Steam MachineとSteam Controllerへの対応を予定している。その後、WindowsとmacOSにも対応を拡大する。
すでにSteam Deckをサポートしているが、今回の追加によって、Steamを中心としたさまざまなハードウェアからGeForce NOWを利用できる環境を整えていく。
Steam MachineやSteam Controllerを使ってPCゲームを楽しみたいユーザーにとっても、クラウド側のGPU性能を利用するという選択肢が加わることになる。
■GOGはシングルサインオンに対応
PCゲームストア「GOG」との連携も強化する。GeForce NOWではGOGのシングルサインオン機能を導入。ユーザーはGOGアカウントを一度連携すれば、対応タイトルについて再度GOGにログインすることなく、ワンクリックでゲームを起動できるようになる。
アプリ内にはGOG専用セクションも用意され、『サイバーパンク2077』や『ウィッチャー3 ワイルドハント』などの対応タイトルを検索・フィルタリングできる。
クラウドゲーミングにおいては「ゲームをインストールする」という手間を省けることが大きなメリットだが、今回のGOG連携では、さらにゲームを起動するまでの手順そのものを簡略化している。
■FirefoxやFire TVにも対応範囲を拡大
利用環境の拡大はPCゲーム機だけにとどまらない。GeForce NOWはFirefoxを公式サポートし、Windowsの主要ブラウザからGeForce NOWを利用できる環境を整える。専用アプリをインストールすることなく、Firefoxから直接対応PCゲームをプレイできる。
Ultimateメンバーの場合、Firefoxから最大1440p、120fpsでGeForce RTX搭載ゲームをストリーミングできるとしている。さらにAmazon Fire TVへの対応も拡大。「Fire TV Stick 4K Select」を含む対応デバイスから、互換性のあるコントローラーを利用してPCゲームをプレイできるようにする。今年後半には、Fire TVユーザーがAmazonを通じてGeForce NOWのメンバーシップを直接購入できるようにする予定で、デバイスのセットアップからゲームプレイまでの導線も簡略化する。
■『CONTROL Resonant』など大作5タイトルを発売同時に提供
クラウドゲーミングサービスにとって重要なゲームタイトルの拡充も進める。Gamescomを機に、以下の5タイトルを発売と同時にGeForce NOWでプレイ可能にする。
・ 『CONTROL Resonant』
・ 『Gears of War: E-Day』
・ 『鬼武者 Way of the Sword』
・ 『The Blood of Dawnwalker』
・ 『STAR WARS ゼロ・カンパニー』
このうち『CONTROL Resonant』については、8月25日から9月27日までの期間限定で、12カ月間のGeForce NOW Ultimateメンバーシップを購入すると、追加料金なしでゲームを受け取れるキャンペーンも実施している。
また、今週のGeForce NOWには『Aliens: Fireteam Elite 2』、『Resonance: A Plague Tale Legacy』など13タイトルが追加される予定。
・『Aliens: Fireteam Elite 2』(Steam にて 8 月 25 日に新作リリース)
・『Resonance: A Plague Tale Legacy』(Steam および Xbox、Game Pass にて 8 月 27 日に新作リリース)
・『STAR WARS ゼロ・カンパニー』(EA app および Steam にて 8 月 27 日に新作リリース)
・『Baldur’s Gate 3』(GOG)
・『Call of Duty: Modern Warfare 4』- Open Beta Weekend
・『Clair Obscur: Expedition 33』(GOG)
・『Cold Fear』(GOG)
・『IRON NEST: Heavy Turret Simulator』(Steam)
・『Kingdom Come: Deliverance II』 (GOG)
・『Mount & Blade: Bannerlord II』(GOG)
・『No Man’s Sky』(GOG)
・『Paradise Killer』 (Steam)
・『ウィッチャー3 ワイルドハント』(GOG)
■「ゲーム機」ではなく「PCゲームへの入口」を広げる
今回の発表を通じて見えてくるのは、NVIDIAがGeForce NOWの価値を単純な「高性能PCをクラウドで借りるサービス」にとどめようとしていないことだ。Steam MachineやSteam Deck、Steam Controller、GOG、Firefox、Fire TV――。それぞれ異なるデバイスやサービスを入口として、ユーザーが保有するPCゲームライブラリにアクセスできる環境を広げている。
クラウド側でゲームを処理するため、ユーザーは高額なゲーミングPCへの買い替えや、大容量ゲームのダウンロード、ストレージ容量の確保といった負担を抑えられる。そしてNVIDIAにとっては、GeForce RTXを搭載したハードウェアをユーザー自身が購入しなくても、クラウド経由でRTXの性能を体験してもらう接点を増やせる。
Gamescom 2026での発表は、GeForce NOWの「ゲームラインナップ拡充」に加えて、「PCゲームをどこから遊ぶのか」という選択肢そのものを広げる動きといえそうだ。
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