東京ゲームダンジョン14、出展企業に聞く「ここに出る意味」

2026年10月31日、東京都立産業貿易センター 浜松町館にて「東京ゲームダンジョン14」が開催された。会場には多くのゲームが並ぶなか、企業としてブースを構える出展者の姿もあった。今回、ネストピ、PARCO GAMES、CCMCに、ゲームダンジョンに出展する意義についてショートインタビューを実施。それぞれの立場から語られた、このイベントならではの魅力と狙いを紹介する。

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PARCO GAMES「コミュニティの“一仲間”のような距離感で参加」

山中綾子氏
山中綾子氏

PARCO GAMESは、『Finding Polka』のNintendo Switch版展開や『デパーソン』の出展など注目作を携えて参加。今回は『Finding Polka』を担当するゲーム事業開発部 パブリッシングチームの山中綾子氏、大規模イベントとは一線を画す「東京ゲームダンジョン」に出展する意義や、PARCOならではの空間演出のこだわりについて話を伺った。

――:今回出展された主な理由について教えていただけますか。

まず作品軸でいきますと、『Finding Polka』がNintendo Switch版の制作を発表して以降、初めての出展タイミングとなりました。東京ゲームダンジョンにご来場いただくお客様はPCユーザーの方も多いのですが、「普段はSwitchだけ」という方もいらっしゃいますので、まずはそういった方々にお届けできたらなという点があります。また『DEPERSON』に関しても、まだ開発中の段階ではありますが、引き続きお客様に認知度を高めていただけたらという思いで出展しております。

そして東京ゲームダンジョンというイベント自体について言いますと、インディーゲームのパブリッシャーとして、やはり一番リアルにインディーゲームをプレイされる熱心なお客様がたくさん集まる場だと捉えています。そういった場において、しっかりと存在感を出しつつも、パブリッシャーとして前に出すぎず、コミュニティの“一仲間”のような距離感で参加することを意識して出展しています。

――:他にも東京ゲームショウなど様々な大型イベントがある中で、この東京ゲームダンジョンに出展される意義や独自性について、どのように感じていらっしゃいますか。

例えば東京ゲームショウですと、来場者数や規模が非常に大きいため、本当に多くの方に知っていただける良さがあります。ただ、どちらかというとマス向けのタイトルが気になっているお客様や、ゲームカルチャーをそこまで深くは知らないライト層のお客様も多くいらっしゃいます。そのためTGSでは、PARCO GAMESとしてのブランディングイメージや表現方法を前面に打ち出したブース展開を行っています。

一方で東京ゲームダンジョンは、インディーゲームのコミュニティの中に自分たち自身が身を置き、プレイヤーでもありクリエイターでもある方々が、一つひとつの作品をじっくりと見てくださる空気感があります。本当に作品を購入して遊んでくださるユーザーの皆様へ直接魅力を届けるという意味で、東京ゲームショウとはまた異なる目的や意義を持って出展しています。

――:ブースを拝見すると、空間デザインにもかなりこだわりを感じます。目を引くポイントや、装飾面で気をつかわれた点などはありますか。

PARCOがこれまで培ってきたものとして、様々なエンタメカルチャー事業の展開や、自社でのグッズ制作、空間プロデュースといった強みがあります。パブリッシャーとして活動していく以上、そうした強みはしっかりと表現していきたいという思いがあります。

ただ、東京ゲームダンジョンが持つ独特の温かい空気感を壊してしまうのは本意ではありません。会場の雰囲気に自然と馴染みつつも、私たちならではの空間づくりや世界観をしっかりと感じていただけるようなブース装飾を目指してこだわりました。


ネストピ「ゲームダンジョンはクリエイターフレンドリーなイベント」

ネストピブースは、作業用アドベンチャー『Chill with You : Lo-Fi Story』の新作『Chill with You:SHIOI's Sparkling Scenes』を出展。ブース内には試遊展示だけでなく、来場者が想いを書き残せる「メッセージノート」が設置されるなど、独自の温かい交流の場が作られていた。
今回は『Chill with You : SHIOI’s Sparkling Scenes』のディレクター・EIKI氏に出展の狙いや会場の手応え、そして東京ゲームダンジョンならではの意義について、ブース担当者に話を伺った。

――:今回出展された主な理由について教えてください。

やはり最新作である『Chill with You:SHIOI's Sparkling Scenes』に触れてもらう、ロケーションテストの意味合いも入っていますし、前作『Chill with You : Lo-Fi Story 』ももうすぐ1周年のアップデートなどがありますので、そういった意味でもご報告という形で現状をお見せできれば、ということで出展させていただきました。

――:ブース内はかなり人が集まっている印象です。反響としてはいかがですか?

前作が注目されたこともあって、最新作もいろんな方に注目していただけているのかなと思います。

――:ゲーム系のイベントですと、例えば東京ゲームショウなどありますが、東京ゲームダンジョンの意義はどのように感じていますか?

私個人の話になりますが、このイベントをすごく気に入っているんです。出展タイトルを見回してみても、一風変わった珍しい作品、掘り出し物が多いんですよね。いろんな方が出展されているので、普段見ないようなタイトルがたくさん出てくる。

若いクリエイターさんたちも見られるので、そういった意味ですごくクリエイターフレンドリーでありつつ、一般の方も来てくださるので、自分の作品のテストをするなどいろんな用途で使えるイベントだなと思っています。

――:ブースを拝見していて「メッセージノート」など他のブースにありそうでない施策も見受けられました。展示という観点でなにかこだわりはあったのでしょうか。

このシリーズをプレイされる方の中には、文字を書いたり絵を描いたりするクリエイター層が結構いらっしゃるんですね。そういった方たちにクリエイターノートのような感覚で書き込んでもらったり、一緒にお仕事や作業をする中で付箋を書いて残してもらうようなこともいいかなと思って用意しました。TGS(東京ゲームショウ)に出展した際も同じようなノートを置いて皆さんの思いを書いていただいたのですが、開発チームにこれを届けるとすごく喜ばれるんですよね。
あとはブース内でいうと、新作のヒロインであるシオイも押し出しています。今回はこの子を好きになってもらって、ぜひ一緒に作業してもらえればなと思っています。

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