主要ネット企業の決算ダイジェスト(11月14日版)

上場ネット関連企業の11月14日に行われた主要な決算発表は以下のとおり。ネット企業ではないところも含まれている。   ■ジョルダン<3710> 2011年9月期の連結は、売上高47億3800万円(前期比3.7%増)、営業利益6億4200万円(同5.8%減)、当期純利益3億1600万円(同11.5%減)だった。 モバイル向け有料サービス「乗換案内NEXT」やPC向け「乗り換え案内」の売り上げが低下したことに加え、広告宣伝や先行投資などを行ったことが主な要因。 2012年9月期は、売上高48億円(前期比1.3%増)、営業利益6億5000万円(同1.1%増)、当期純利益3億4000万円(同7.3%増)を見込む。   ■インスパイアー<2724> 2012年3月期の業績予想を修正し、売上高5億0700万円(前回予想5億1700万円)、営業損益2億4500万円の赤字(同1億9200万円の赤字)、経常損益1億2900万円の赤字(同1億9800万円の赤字)、当期純損益1億3200万円の赤字(同1億9900万円の赤字)とした。 同社では、新たに取り組み始めたエンタープライズ向けITネットワーク製品の輸入販売事業、クレジットカード関連事業の売上高が予想を下回るため。訴訟の提起により当初予算になかった弁護士費用が500万円発生したことや、顧客開拓のために外注先を活用したことも収益を圧迫した。 ただ、カード関連の保有資産1億1850万円の減損処理を行うことを想定していたが、減損処理を見送ることとしたため、経常損益、純損益は上方修正となった。   ■ユビキタス<3858> 第2四半期累計(4-9月期)の業績は、売上高4億0800万円(前年同期比32.9%減)、営業利益4800万円(同81.7%減)、四半期純利益2700万円(同82.3%減)だった。 ゲーム分野の売上高が落ち込んだことに加え、人件費や不動産賃借料の経費が増加したことも収益を圧迫した。 2012年3月期は、売上高11億2000万円(前期比21.3%減)、営業利益1億7000万円(同74.0%減)、当期純利益1億1000万円(同71.2%減)を見込む。   ■ウェッジホールディングス<2388> 2011年9月期の連結は、売上高37億2700万円(同0.7%増)、経常利益9億2300万円(同21.3%増)、当期純利益1億7500万円(同52.6%減)だった。 タイ王国でのファイナンス事業が順調に推移したことに加え、国内事業の採算性が改善した。当期純利益については、前年同期に計上された株式売却による特別利益が今期は計上されなかったたため。 2012年9月期は、売上高33億円(前期比11.5%減)、経常利益8億円(同13.4%減)、当期純利益2億3000万円(同31.2%増)を見込む。   ■アキナジスタ<2495> 2012年3月期の業績予想を下方修正し、売上高7億円(前回予想9億8000万円)、営業損益5000万円の赤字(同1000万円の黒字)、四半期純損益5000万円の赤字(同損益ゼロ)とした。 スマートフォン分野への積極的な事業を展開するとともに、販売管理費の合理化をすすめているものの、販売動向が厳しく推移することが見込まれるため、としている。   ■まんだらけ<2652> 2011年9月期の連結は、売上高83億7100万円(前期比3.2%増)、営業利益6億0400万円(同3.3%減)、経常利益5億4600万円(同20.6%増)、当期純利益2億5900万円(同3.6%増)だった。 大型化した福岡店や、既存店の売上が堅調に推移したことに加え、ネットオークションの多言語化を図ったことが奏功した。ネットオークションについては国外販路の開拓などにつながった。 2012年9月期は、売上高84億4600万円(同0.8%増)、営業利益6億5200万円(同4.9%増)、経常利益5億3600万円(同変わらず)、当期純利益2億7200万円(同3.4%増)を見込む。