大和証券キャピタル・マーケッツ(CM)は、12月2日付のコナミ<9766>のレポートで、同社の業績予想を上方修正し、2012年3月期の営業利益予想を380億円から420億円に(会社予想330億円)、2013年3月期を400億円から470億円に引き上げた。
この要因として、ソーシャルゲームの見通しと、eアミューズメントに占めるレベニューシェアの寄与度を引き上げたことによる。
大和証券CMでは、ソーシャルゲームについては、エレクトロニック・アーツがGREEで投入した「FIFA」が一時、ゲームランキングで首位を獲得するなど競争激化の影響が懸念されているが、同社への取材から業績への影響が出ておらず、むしろ順調に伸びている模様だと指摘している。
さらに中小SAPに比べて知名度の高いライブラリータイトルを持つことや、他の大手メーカーに先んじて参入したことで運営ノウハウを有すること、足元で海外SNS事業の強化を開始し地理的分散も期待されることをあげ、競争激化に対する過度の懸念は不要との見解を示した。
大和証券CMのSNS分野の予想売上高は、2012年3月期は、前期比127.8%増の360億円、2013年3月期は400億円となっている。
また、業績については、前期比という観点で見ると、2012年3月期はソーシャルゲーム分野がけん引し、2013年3月期は「メタルギアソリッド」シリーズがけん引役になると予想しているとのこと。
なお、レーティングは、「攻め」と「守り」の双方のメリハリの効いた経営を評価し、「中立」から「買い」に2段階引き上げ、今後6ヵ月間の目標株価は3000円とした。
会社情報
- 会社名
- 株式会社コナミデジタルエンタテインメント
- 設立
- 2006年3月
- 代表者
- 代表取締役会長 東尾 公彦/代表取締役社長 早川 英樹
- 決算期
- 3月
- 直近業績
- 売上高1940億1100万円、営業利益336億4700万円、経常利益348億9300万円、最終利益278億2800万円(2023年3月期)