【決算プレビュー】ケイブの第2四半期決算…構造改革で収益は一時的に悪化

ケイブ<3760>は、1月13日に第2四半期(6-11月期)の決算発表を行う。同社が発表した第2四半期累計の業績の見通しは、売上高14億円(前年同期比5.4%減)、営業利益1000万円(同96.1%減)、四半期純利益ゼロとなっている。 第2四半期(9-11月期)に限ると、売上高7億1400万円(前年同期比13.3%減)、営業損益1400万円の赤字(同1億8300万円の黒字)、四半期純損益500万円の赤字(同1億3900万円の黒字)となる計画。 ケイブの四半期業績の推移は、下のグラフに示したとおりだが、2011年5月期の第3四半期(2010年12-2011年2月期)以降、「しろつく」に続くヒットが出ず売り上げが伸び悩む一方、開発費や広告宣伝費などが増加し利益面も低迷を余儀なくされてきた。     個人的には、ソーシャルゲームく、スマートフォンアプリ、家庭用ゲームソフト、業務用ゲームソフト、携帯公式サイト、PCオンラインゲームなど収益規模に対してリソースを分散させ過ぎであり、モバイルソーシャルゲーム市場の拡大に乗り切れていないと感じていた。 ケイブでも同じような問題意識を持っていた模様で、携帯公式サイトの公式コンテンツやアーケードゲームを縮小する一方、スマートフォンなど成長分野に経営リソースをシフトさせていく、としている。 構造改革と戦略分野への先行投資を行うため、第2四半期の収益は赤字となる。第2四半期から第3四半期にかけてリリースしたタイトルの会員の獲得状況や、グリーとの提携効果の具体化、今後のタイトルリリースに関するコメントなどが注目点になるだろう。 なお、第2四半期から直近までリリースされたソーシャルゲームは以下のとおり。 ・『くにつく』(「GREE」、10月) ・『しろつく大戦』(「ハンゲーム」、9月) ・『もんすたあチルドレン』(「GREE」、9月) ・『エンジェルコード』(「GREE」、12月)
株式会社ケイブ
http://www.cave.co.jp/

会社情報

会社名
株式会社ケイブ
設立
1994年6月
代表者
代表取締役社長 秋田 英好/代表取締役CFO 伊藤 裕章
決算期
5月
直近業績
売上高122億7400万円、営業利益18億7000万円、経常利益19億4300万円、最終利益14億4100万円(2024年5月期)
上場区分
東証スタンダード
証券コード
3760
企業データを見る