ニフティ<3828>は、本日(1月26日)、第3四半期累計(2011年4-12月期)の連結業績を発表し、売上高9.8%減と減収となったものの、経常利益が41%増と大幅な増益を達成した。インターネット接続サービスで運営コストの削減が奏功したことに加え、採算性の良い「ニフティクラウド」の売り上げが伸びたことが主な要因。本社員点冷減損損失などを計上したものの、営業利益、経常利益の増加で吸収した。
同社の業績は、売上高704億7000万円(前年同期比9.8%減)、営業利益40億9000万円(同35.3%増)、経常利益40億0700万円(同41.4%増)、四半期純利益19億9200万円(同33.5%増)となった。
■セグメント別の状況
ISP事業は、売上高597億7500万円(同10.2%減)、営業利益55億0300万円(同17.3%増)だった。従来からのキャリアの回線料金とISP料金をパックにした商品からISP料金のみの商品を販売したため、売り上げはマイナスとなったものの、ネットワーク利用料やコールセンターの運用コスト削減が寄与した。
WEBサービス事業は、売上高106億9500万円(同7.6%減)、営業利益11億0800万円(同85.5%増)だった。検索広告などの売り上げなどが低下したものの、採算性の良い「ニフティクラウド」の売上増が事業全体の収益性の改善につながった。
■2012年3月期の見通し・・・上方修正
2012年3月期は、売上高920億円(前期比11.1%減)、営業利益50億円(同33.9%増)、経常利益48億円(同39.6%増)、当期純利益22億円(同26.2%増)を見込む。営業利益5億円、経常利益3億円、当期純利益5000万円それぞれ上方修正を行った。これは、ISP事業のコスト削減に加え、「ニフティクラウド」の収益性がさらに改善する見通しとなったため、としている。