ドワンゴ<3715>は、この日(2月9日)、第1四半期(10-12月期)の連結業績を発表し、売上高6.3%増、営業利益28.6%増と増収増益を達成した。ゲーム事業の収益が改善したことに加え、「ニコニコ動画」を中心とするポータル事業が大幅な黒字となったことが主な要因だった。
同社の発表した第3四半期決算は、売上高91億3100万円(前年同期比6.3%増)、営業利益5億0600万円(同28.6%増)、経常利益5億1500万円(同43.8%増)、四半期純利益3億3500万円(同1.4%増)だった。
セグメント別の状況は以下のとおり。
■モバイル事業は、売上高37億0800万円(同16.8%減)、セグメント利益7億8500万円(同1.0%増)だった。着うたを中心に、人気アーティストの楽曲配信権獲得や、ニコニコ動画系オリジナルコンテンツなどを拡充した。着うたのダウンロード数が想定を上回ったため、著作権等使用料は想定を上回った。
■ゲーム事業は、売上高18億3500万円(同5.9%増)、セグメント利益1億7800万円(前年同期6400万円の赤字)だった。「真かまいたちの夜 11人目の訪問者」や「忍道2」、「DEAD ISLAND」が収益に貢献した。
■ポータル事業は、売上高31億2200万円(同42.9%増)、セグメント利益3億円(同900万円の赤字)だった。2011年12月末には登録会員数2500万人、「ニコニコプレミアム会員」は149万人、「ニコニコ動画モバイル」の会員数は711万人となった。「ニコニコプレミアム会員」が順調に増加したほか、広告収入やアフィリエイト収入、ポイント収入も堅調に伸びた。
このほか、ライブ事業が売上高1億0500万円、セグメント損失1億4200万円、その他の事業は売上高6億4300万円、セグメント損失1億2500万円だった。
■第2四半期の業績予想
同社では、第2四半期累計(2011年9月-3月期)の業績予想を発表しており、売上高179億7000万円(同0.9%増)、営業利益3億8000万円(同66.5%減)、経常利益3億6000万円(同65.2%減)、当期純利益2億3000万円(同66.9%減)を見込む。