エイチアイ、第3四半期は営業赤字幅が拡大…ガラケー向け「マスコットカプセル」のライセンス収入低迷

エイチアイ<3846>は、第3四半期の連結業績を発表し、売上高23%減、営業損益4億1900万円の赤字となった。減収・赤字幅拡大である。ミドルウェア「マスコットカプセル」の搭載端末であるフィーチャフォンが減少したことにより、収益力の高いライセンス収益の落ち込みが主な要因だった。 同社の発表した第3四半期決算は、売上高10億1400万円(前年同期比23.3%減)、営業損益4億1900万円の赤字(前年同期1億2300万円の赤字)、経常損益4億2100万円の赤字(同1億3500万円の赤字)、四半期純損益4億3000万円の赤字(同1億5400万円の赤字)だった。     セグメント別の状況は以下のとおり。 ■ミドルウェア事業は、売上高7億1600万円(前年同期比21.4%減)、セグメント損益200万円の赤字(同2億4800万円の黒字)だった。国内外のライセンス収入は、スマートフォンの出荷台数が急速に増加する中、「マスコットカプセル」搭載端末であるフィーチャーフォンの出荷台数が低下したことで大幅に減少した。ただし、情報家電や通信事業分野ので受託開発収入が伸びた。 ■アプリケーション事業は、売上高2億9800万円(同27.7%減)、セグメンソ損益6200万円の赤字(同400万円の赤字)だった。サービスのロイヤリティ収入や運用収入、ゲームコンテンツ分野、サービス分野の受託開発収入が減少となった。   ■2012年3月期の見通し 2012年3月期は、売上高20億6000万円(前期比6.8%減)、営業損益2億円の赤字(前期1億1500万円の黒字)、経常損益2億円の赤字(同1億0200万円の黒字)、当期純損益2億0500万円の赤字(同7600万円の黒字)を見込む。