ゲームソフト受託開発大手のトーセ<4728>は、この日(4月12日)、第2四半期累計(2011年9月~2012年2月期)の連結決算を発表し、営業利益が前年同期比333.0%増を大幅な増益を達成した。
開発完了の時期が第3四半期以降となったタイトルや未受注案件が複数発生したものの、ゲームソフト開発事業で大型タイトルを中心に既受注案件が着実に開発完了となったため、としている。
同社の発表した決算は、売上高27億7200万円(前年同期比14.7%増)、営業利益2億7300万円(同333.0%増)、経常利益3億0800万円(同323.1%増)、四半期純利益1億5100万円(同267.9%増)だった。
セグメント別の状況は以下のとおり。
■ゲームソフト開発事業は、売上高21億円(同19.2%増)、営業利益2億2700万円(同52倍)だった。大型タイトルを中心に既受注案件を着実に開発完了した。ただ、開発完了の時期が第3四半期以降となったタイトルや未受注案件が複数発生したことに加え、子会社において事業の進捗に遅れが発生した。
■モバイル開発事業は、売上高5億4700万円(同5.8%増)、営業利益6500万円(同107.5%増)だった。開発完了の時期が第3四半期以降となったタイトルや未受注案件が複数発生したが、既存の運営サイトを想定した以上に維持できたことが主な要因。
■その他事業は、売上高1億2400万円(同9.3%減)、営業損益1900万円の赤字(同2700万円の黒字)だった。未受注案件が複数発生したことや、ニンテンドーゾーン事業で想定よりも新規顧客向けの案件を獲得できなかったことに加え、新規事業の展開に向けた先行投資の費用が増加した。
■2012年8月期の見通し
2012年8月期は、売上高57億4600万円(前期比0.1%増)、営業利益3億3900万円(同10.3%減)、経常利益3億6000万円(同0.5%増)、当期純利益1億9600万円(同4.1%増)を見込む。
会社情報
- 会社名
- 株式会社トーセ
- 設立
- 1979年11月
- 代表者
- 代表取締役会長 齋藤 茂/代表取締役社長 渡辺 康人
- 決算期
- 8月
- 直近業績
- 売上高46億1500万円、営業損益5億2200万円の赤字、経常損益5億100万円の赤字、最終損益2億6000万円の赤字(2024年8月期)
- 上場区分
- 東証スタンダード
- 証券コード
- 4728