KLab<3656>は、本日(5月9日)、仙台に拠点を構えるモバイルコンテンツ開発会社のピンポンプロダクションズの全株式を取得し、吸収合併すると発表した。取得価額については明らかにされていない。
KLabでは、人材獲得を目的としたM&Aを行なっているが、ピンポンプロダクションズは、昨年の震災以降も仙台に拠点を構え続け、モバイルコンテンツの制作などを行っている。「Mobage」と「GREE」で提供している『神々の塔』の開発実績がある。今回のM&Aを通じて、仙台においてモバイルコンテンツの制作に携わる即戦力の人材を獲得することになる。
ピンポンプロダクションズのメンバーは、KLabの正社員となり、引き続き仙台でモバイルコンテンツの制作に取り組む。ピンポンプロダクションズのメンバーは、KLabがソーシャルゲーム市場で培ったノウハウを活用しながらコンテンツが制作できるメリットがあるという。
なお、KLabでは、4月に仙台事業所の開設が決定し、その後も代表の小泉氏が開設に向けて活動を続けている。すでに人材採用活動も開始しており、事業所拡大に向けた活動を行っていく予定だ。仙台で働きたいと考えるUターンやIターン希望者に活躍できる場所を提供する、としている。
KLabでは、今後は東京以外に拠点を構える国内企業や、エンジニア以外の企業へのM&Aも積極的に行っていくとのこと。
■ピンポンプロダクションズ代表・藤井靖史氏のコメント
成長の風を東北に
起業当初より、東北の経済を活性化させるためには、成長分野の産業がこの地に根付くことが必要と感じておりました。さらに復興のことを考えると、その必要性はさらに増しています。
そして、今回のM&Aを受けて、復興への挑戦ができること、大変嬉しく思っております。震災後に全国へ散らばってしまったエンジニアの方々、世界中の東北に興味をもっておられるスペシャリストの方々、東北で暮らして経済を盛り上げていきませんか!
小さなことにはこだわらず、「復興」のために具体的に動いていきたいと思っております。今後ともよろしくお願い致します。
会社情報
- 会社名
- KLab株式会社
- 設立
- 2000年8月
- 代表者
- 代表取締役社長CEO 森田 英克/代表取締役副会長 五十嵐 洋介
- 決算期
- 12月
- 直近業績
- 売上高107億1700万円、営業損益11億2700万円の赤字、経常損益7億6100万円の赤字、最終損益17億2800万円の赤字(2023年12月期)
- 上場区分
- 東証プライム
- 証券コード
- 3656