
スクウェア・エニックス<9684>は、この日(8月7日)、第1四半期(4-6月期)の連結決算は、売上高249億1400万円(前年同期比1.6%増)、営業損益11億6300万円の赤字(前年同期21億7800万円の赤字)、経常損益20億4900万円の赤字(同14億8700万円の黒字)、四半期純損益20億7700万円の赤字(同6億9000万円の黒字)だった。

増収・赤字転落となったが、スクウェア・エニックスでは、家庭用ゲームソフトの販売が低調に推移したことに加え、アミューズメント施設も伸び悩んだため、としている。またソーシャルゲームなどの開発費が先行して発生したことも一因。売上原価は前年同期比で20億円増加した。セグメント別の状況は以下のとおり。
■デジタルエンタテインメント事業は、売上高113億3600万円(同3.9%増)、営業損益1億1100万円の赤字(同28億3400万円の黒字)だった。ニンテンドー3DS向けの「ドラゴンクエストモンスターズ テリーのワンダーランド3D」の販売が好調だったが、家庭用ゲーム機用ソフト販売全体は低調だった。他方、ブラウザゲーム「戦国IXA」やMobage「ファイナルファンタジーブリゲイド」などは順調に推移した。
■アミューズメント事業は、売上高99億8100万円(同3.2%増)、営業損益5000万円の赤字(同5億8200万円の黒字)だった。アミューズメント施設の運営は、軟調な外部環境の下、伸び悩んだとのこと。
■出版事業は、売上高30億1200万円(同18.1%増)、営業利益7億3800万円(同16.6%増)だった。人気作品のテレビアニメ化の効果により、引き続きコミック単行本の販売が順調
に推移した。
■ライツ・プロパティ等事業は、売上高5億8600万円(同15.3%増)、営業利益8100万円(同11.5%減)だった。
■2013年3月期の見通し
2013年3月期は、売上高1650億円(前期比29.0%増)、営業利益150億円(同40.0%増)、経常利益150億円(同45.7%増)、当期純利益90億円(同48.5%増)を見込む。従来予想からは変更なし。