インプレスが電子書籍の業界誌を創刊 12月22日付けの新聞記事(1)

 12月22日付けの日経産業新聞は、インプレスホールディングス<9479>が22日、電子書籍業界の動向を伝える専門雑誌「OnDeck (オンデッキ)」を創刊すると報じている。

 報道によれば、新雑誌は、ネット配信だけで提供する週刊の電子雑誌で、子会社のインプレスR&Dが発行する、とのこと。当初は無料で配信し、2011年3月から有料に移行する。その際の価格は、定期購読者向けで1号300円前後に設定する予定だ。

 事実上の世界標準「EPUB(イーパブ)」を採用しており、パソコンやiPhone、Android搭載端末、ソニーの電子書籍端末「リーダー」など幅広い端末で閲覧できる。インプレスでは、来年3月の「EPUB 3.0」の登場とともに、日本でも「EPUB」が普及するとみているという。

 インプレスの狙いは、話題が多い電子書籍で雑誌の新市場を開拓するほか、紙が不要な電子雑誌に特化した誌面制作ノウハウを蓄積すること。今後の電子雑誌事業にノウハウを生かすだけでなく、他社にノウハウを指南できる体制を整える、としている。