アクロディア、今8月期の業績予想を赤字に修正-今後はスマートフォンとEC事業に経営資源を集中

アクロディア<3823>は、本日(3月25日)、2011年8月通期の連結業績予想を下方修正し、売上高21億4000万円(前回予想32億4800万円)、経常損益6億6000万円の赤字(同1億1900万円の黒字)、当期純損益7億4700万円の赤字(同1400万円の黒字)とした。 同社では、主力のミドルウェア事業で、自社製品の国内ライセンス販売が目標を上回ったものの、期初に見込んでいたフィーチャフォン向け受託開発案件が大幅な減少となり、下期も減少傾向が継続することが予想されるため、としている。また、販売目的ソフトウェア資産の減価償却費負担やその他の固定費が大きくなったことも一因。   ■役員報酬の減額 同社では、経営責任を明確にするため、今期中、役員の月額報酬の減額を行う、とのこと。代表取締役社長の堤 純也氏は20%、副社長の國吉芳夫は15%、取締役の木村貢大氏は10%減額する。   ■経営改善策 同時に、経営改善に向けた施策の方針の大きく変更する。携帯電話業界で、フィーチャーフォンからスマートフォンにトレンドがシフトするなか、スマートフォン向け事業とEC事業に経営資源を集中するともに、収益モデルもライセンスロイヤルティによるものからユーザーのサービス利用に応じたレベニューシェアへの転換を目指す、としている。 GMOインターネットとの共同事業である「Gゲー by GMO β版」を立ち上げ、年内に100万ユーザーIDを目指すとともに、VIVID UIについてもスマートフォン対応を進めていく。さらに「きせかえtouch」をプラットフォームとしたきせかえテーマストアでのコンテンツ販売も行っている。 EC事業については、1月21日から、新規の大口EC事業主との取引が開始し、売上規模もこれまでの3倍程度に増大。継続的な単月黒字も視野に入っており、今後も新規顧客の獲得に努めていく方針。 そのほか、コスト削減のために抜本的な構造改革や固定費化している全コストの見直し、人員の再配置、業績連動給の導入などを行う。