ドリコム<3793>は、この日(10月31日)、2013年3月期の業績予想を下方修正し、売上高80億円(前回予想110億円)、営業利益1億円(同14億円)、経常利益1億円(同14億円)、当期純利益6000万円(同8億4000万円)とした。
従来予想からの修正率は、売上高27.3%減、営業利益92.9%減、経常利益92.9%減、当期純利益92.9%減となる。
同社では、第2四半期の業績が計画未達となったことに加え、人気ソーシャルゲーム「戦国フロンティア」のシステムを基にした新作を複数リリースしたものの、ユーザーから十分な支持を得られなかったこと、スマートフォンの普及に伴いブラウザゲームの利用減が続く見通しとなったため、と説明している。
■第2四半期の連結決算
同時に、第2四半期(4-9月期)の連結決算も発表し、売上高41億6600万円(前年同期比55.4%増)、営業利益1億6600万円(同70.1%減)、経常利益1億6600万円(同70.4%減)、四半期純利益9300万円(同83.4%減)だった。
同社では、新作ゲームがユーザーの十分な支持を得られず、スマートフォンへの移行に伴うブラウザゲームの利用者減少も影響し、新作ゲームのDAU(一日あたりのサービス利用者数)は計画を下回ったとのこと。一方、減少傾向が見られた「陰陽師」や「ちょこっとファーム」など既存ゲームの売上は底入れし、堅調な推移だったという。
費用面では、リリースの集中に合わせた体制強化が一段落し、人件費の増加ペースが一巡した反面、新作リリース後は運用本数増加によるコスト増に加え、ソフトウェア償却費用が発生したほか、リリース集中にあわせ広告宣伝費を投下した。アドソリューション事業では、動画を利用したリワード広告が好評を得て、掲載メディアと出稿クライアント両面の拡大が進んだが、仕入高や通信費などの売上連動費用が増加した。
なお、投資段階にあるソーシャルラーニング事業では、7月18日に学習アプリの第2弾「グルタン 英単語で世界周遊」をリリース。リリース後は利用者の動向を分析し、順次改善を進めている。
セグメント別の損益は、エンタメウェブが売上高37億6500万円(前年同期比57.1%増)、セグメント利益2億6900万円(同53.5%減)だった。またマーケティングソリューションは、売上高4億2300万円(同46.2%増)、セグメント損失1億円だった。
会社情報
- 会社名
- 株式会社ドリコム
- 設立
- 2001年11月
- 代表者
- 代表取締役社長 内藤 裕紀
- 決算期
- 3月
- 直近業績
- 売上高97億7900万円、営業利益9億300万円、経常利益7億9300万円、最終利益1億400万円(2024年3月期)
- 上場区分
- 東証グロース
- 証券コード
- 3793