モブキャスト<3664>は、本日(11月6日)、第3四半期(1~9月期)の決算を発表し、売上高35億3300万円、営業利益6億8800万円、経常利益6億7900万円、四半期純利益3億9400万円だった(初の開示となるため、前年同期との比較はない)。
同社では、自社プラットフォーム「mobcast」の機能強化と、モバイルソーシャルゲームの開発及び運営に取り組み、新規コンテンツとして、7月にサッカーゲーム「モバサカ」を、9月にメジャーリーグ野球ゲーム「メジャプロ」をリリースした。また、ターゲットを絞ったプロモーション施策を実施し、会員数の拡大と収益基盤の強化に取り組んだ。
既存のゲームコンテンツである野球ゲーム「モバプロ」や競馬ゲーム「モバダビ」が順調に売上高を維持したほか、新ゲームコンテンツ「モバサカ」も好調な立ち上がりとなった、としている。新規投入ゲームや広告宣伝の効果により、「mobcast」の会員数は、10月末時点で270万人を突破した。
■第3四半期は過去最高の売上・利益
なお、第3四半期(7~9月期)のみでは、売上高12億5900万円(前四半期比4%増)、営業利益2億8500万円(同85%増)、経常利益2億8400万円(同94.0%増)、四半期純利益1億6700万円(同98.8%増)と大幅な増益となった。売上高、利益ともに四半期ベースで過去最高を更新したとのこと。
「モバプロ」と「モバダビ」ともに堅調に会員数増加で過去最高を更新したほか、「モバダビ」も好調な滑り出しとなった。新規会員が課金を開始するまでタイムラグがあるため、第4四半期移行に本格的に寄与する、としている。
利益面で大きく伸びたのは、プロ野球などの開幕シーズンだった第2四半期(4~6月期)に比べて、広告宣伝費が大きく減少したため。営業利益率は22.8%になったという。
■2012年12月期の見通し
2012年12月期は、売上高45億円(同122.6%増)、営業利益11億2500万円(同115.9%増)、経常利益11億1500万円(同118.6%増)、当期純利益6億6900万円(同38.2%増)を見込む。
今後は、プラットフォームのオープン化を行うとともに、自社開発コンテンツの追加投入を行なっていく予定。第4四半期中には、「プロトレ(仮)」というタイトルを提供する。また海外展開も強化し、ゲームエンジンのライセンス供与のほか、ベトナム、インドネシア、フィリピンの4カ国に絞って市場環境の調査を行なっているとのこと。
会社情報
- 会社名
- 株式会社モブキャストホールディングス
- 設立
- 2004年3月
- 代表者
- 代表取締役CEO 藪 考樹
- 決算期
- 12月
- 直近業績
- 売上高33億7100万円、営業損益4億2800万円の赤字、経常損益4億3600万円の赤字、最終損益3億8000万円の赤字(2023年12月期)
- 上場区分
- 東証グロース
- 証券コード
- 3664