SmartEbook.comの3Qは61%減収・赤字幅縮小…電子書籍関連の先行投資負担で

SmartEbook.com(旧フォーサイド・ドット・コム)<2330>は、第3四半期(1~9月期)の連結決算を発表し、売上高3億6900万円(前年同期比61.1%減)、営業損益6億7400万円の赤字(前年同期8億0800万円の赤字)、経常損益5億8600万円の赤字(同8億0400万円の赤字)、四半期純損益5億6900万円の赤字(同10億9900万円の赤字)だった。     同社では、e-booksビューワーに関して、各エリアへの流通チャネルの拡大に取り組んだものの、各エリアへのプラットフォーム開発の遅れと、国内ではフィーチャーフォン統合サイトからスマートフォンへの移行に伴うプロモーションを実施しなかったことが影響し、売上高が減少した。費用面では、プロモーション費用の圧縮と売上減少に伴うキャリア代行手数料が減少したが、前年比で60%超の減収をカバーしきれなかった。 なお、第3四半期までで、中国のChina mobileやXiaomiが運営する無料メッセンジャーアプリへの電子書籍の共有サービスや、中国SNS事業者へ書籍の回し読み機能を搭載した電子書籍共有サービス『Book mate』の提供、国内大手出版社をはじめ、中国、フィリピン、インド、台湾などアジア圏でのe-booksの配信権利獲得の促進などを行ったという。   ■2012年12月の見通しは非開示 2012年12月期の見通しは非開示。同社では、市場環境の変化が激しく、不確定要素が大きく、合理的な予想値の算定を行うことは困難なため、と説明している。