大和証券投資情報部は、12月16日付の「STOCK NEWS」で、ケイブ<3760>を取り上げている。
ケイブは、オンラインゲームやアーケードゲームなどの開発を行っている中堅のコンテンツプロバイダーだが、足元伸びているのはソーシャルゲームだ。不採算事業からの撤退もあり、第1四半期(6-8月期)は、12%増収・営業損益の黒字転換に成功している。
ケイブのソーシャルゲームの代表作は、「しろつく」。これは、城下町を成長させるという箱庭要素に、GPSの位置情報機能を付加した「位置ゲー」と呼ばれるもので、「GREE」や「DeNA」、「mixi」、「Yahoo!モバゲー」で提供している。現在、会員数は250万人を突破した模様。
「しろつく」は、課金アイテムの販売もしているが、無料でも十分に楽しめるゲームとなっているため、ユーザーへの課金が急速に高まるとは考えにくいという。そこで会社側では、会員数の多さやユーザーの継続率の高さを背景にした企業向けタイアップ広告を採用し、収益拡大を図っているとのこと。
タイアップ広告の事例として、全国花火大会への送客や、コーヒー飲料との販促タイアップ、鉄道会社と組んだ観光促進(箱根地域)などがあるようだ。大和証券では、利用者の増加が企業からの広告収入増に繋がる局面は当面続くとみている、としている。
会社情報
- 会社名
- 株式会社ケイブ
- 設立
- 1994年6月
- 代表者
- 代表取締役社長 秋田 英好/代表取締役CFO 伊藤 裕章
- 決算期
- 5月
- 直近業績
- 売上高122億7400万円、営業利益18億7000万円、経常利益19億4300万円、最終利益14億4100万円(2024年5月期)
- 上場区分
- 東証スタンダード
- 証券コード
- 3760