ユークス、THQ不振の影響で業績予想を下方修正…貸倒引当金4億円計上

ユークス<4334>は、この日(12月11日)、2013年1月期の利益予想を下方修正し、営業損益1億8700万円の赤字(前回予想2億1600万円の黒字)、経常利益3億8800万円(同4億1300万円)、当期純利益3億7400万円(同3億7600万円)とした。売上高は、29億8800万円と従来予想(28億9300万円)を上回る見通し。 従来予想と比較しての修正率は、売上高3.3%増、経常利益6.0%減、当期純利益0.5%減となる。     同社では、計画通りにプロジェクトが進んでいることもあり、売上高は当初計画を上回る見通しとなったものの、販売管理費で4億円の貸倒引当金を計上することとなったため、営業損益は赤字となる。これは、主要取引先であるTHQに対する売掛金について、財務諸表や資金状況から回収可能性を総合的に勘案したとのこと。THQについては業績不振が続いており、その影響を受けた格好だ。 なお、経常利益、純利益については、営業外収益において、為替相場の回復により、米ドル建預金の円転による為替差益が5億円計上できる見通しとなったため、従来予想からは若干の下振れにとどまる。   ■第3四半期の業績 なお、同社はこの日発表した第3四半期(2~10月期)の連結決算は、売上高19億9600万円(前年同期比16.0%減)、営業損益2億7500万円の赤字(前年同期2億7300万円の赤字)、経常利益1億0400万円(同5億5300万円の赤字)、四半期純利益1億0100万円の黒字(同3億2200万円の赤字)と、経常利益と四半期純利益は黒字転換に成功している。