トーセ、第1四半期は経常益78%減 下期に開発タイトル集中とスケジュールの変更で

 ゲームソフト開発のトーセ<4728>は、1月6日、第1四半期(9-11月期)の連結業績を発表し、売上高14億0900万円(前年同期比49.2%増)、経常利益1900万円(同78.7%減)、四半期純利益800万円(同86.2%減)となった。

 同社では、ゲームソフト開発事業の稼働率が急回復し、前期より進めてきた大型タイトルを複数開発完了となった。しかし、稼働中のプロジェクトの開発完了時期が下期以降に集中することに加え、開発スケジュールにも変更が生じたため、開発売上は想定を下回った、としている。開発タイトルは29タイトルだった。

 さらに、ロイヤリティ売上については、前期に開発完了した大型タイトルのロイヤリティが前期中にほぼ回収しきっていたことから、第1四半期中に計上できるタイトルが少なかったため、営業利益が伸び悩む要因になった、とのこと。

 プラットフォーム別の開発実績は以下のとおり。

・ニンテンドーDS:3タイトル
・ニンテンドーDSiウェア:1タイトル
・PSP:1タイトル
・Wii:5タイトル
・プレイステーション3:1タイトル
・パソコン:2タイトル
・パチンコ:1タイトル
・モバイル:9タイトル
・Android:2タイトル
・iPhone/iPad:4タイトル

 そのほか、プレイステーション・ポータブル向けの電子コミック配信事業の売上高は想定を下回り300万円だったほか、特定の店舗や商用施設で、その場所特有のゲーム、音楽、画像、営業情報、販促物などの独自のコンテンツをニンテンドーDSにダウンロードできるサービス「ニンテンドーゾーン」事業については、案件の開発スケジュールに変動が発生し、開発売上は700万円だった。

 今8月期は、売上高59億3500万円(前期比32.3%増)、経常利益2億6000万円(同44.7%増)、当期純利益1億2100万円(同110.4%増)を見込む。従来予想からは変更なし。

株式会社トーセ
http://www.tose.co.jp/

会社情報

会社名
株式会社トーセ
設立
1979年11月
代表者
代表取締役会長 齋藤 茂/代表取締役社長 渡辺 康人
決算期
8月
直近業績
売上高46億1500万円、営業損益5億2200万円の赤字、経常損益5億100万円の赤字、最終損益2億6000万円の赤字(2024年8月期)
上場区分
東証スタンダード
証券コード
4728
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