トーセ、第2四半期は経常益36倍増-ゲーム開発事業の稼働率が急回復

トーセ<4728>が本日(4月8日)に発表した第2四半期累計(2010年9月-2011年2月期)の連結業績は、売上高24億1600万円(前年同期比48.1%増)、経常利益7200万円(同36倍)、四半期純利益4100万円(前年同期1500万円の赤字)となり、増収増益・最終損益の黒字転換を達成した。 同社では、ゲームソフト開発事業の稼働率は急速の回復し、現在も高水準を保っている、としている。開発スケジュールの変動が多数発生し、開発完了時期が下期にずれ込む傾向が強まったものの、上期では前年同期の37タイトルを大きく上回る61タイトルの開発を完了させた、としている。ロイヤリティについても、携帯電話コンテンツで大型案件におけるロイヤリティ売上の減少傾向が見られたものの、全体的には想定を上回って推移したようだ。 また、取引先の信用不安などに伴い、一部の売掛金の改修に懸念が生じたため、貸倒引当金繰入額2500万円を販売管理費に計上したものの、全社的に取り組んできた作業の効率化の原価抑制や経費削減が奏功したため、大幅な経常増益と最終損益の黒字転換となった。 なお、開発した案件の内訳は以下のとおりとなる。 ニンテンドーDS: 6タイトル ニンテンドーDSiウェア: 1タイトル プレイステーション・ポータブル: 1タイトル Wii: 5タイトル プレイステーション3: 1タイトル パソコン: 9タイトル パチンコ: 2タイトル モバイル: 17タイトル Android: 9タイトル iPhone/iPad: 10タイトル 続く2011年8月通期は、売上高59億3500(前期比32.3%増)、経常利益2億6000万円(同44.7%増)、当期純利益1億2100万円(同110.4%増)、EPS16.33円を見込む。 東北地方太平洋沖地震の影響については、発売間もないニンテンドー3DS本体やゲームソフトに関するプロモーション活動への障害の発生や、ユーザーの消費や娯楽に対する自粛ムードが懸念される、としている。また、顧客であるゲームソフトメーカーやコンテンツプロバイダの販売戦略の見直しも見込まれ、これらの影響が現在、不透明であることから通期の業績予想は据え置いたとのこと。重大な影響が見込まれる場合には速やかに開示する予定。
株式会社トーセ
http://www.tose.co.jp/

会社情報

会社名
株式会社トーセ
設立
1979年11月
代表者
代表取締役会長 齋藤 茂/代表取締役社長 渡辺 康人
決算期
8月
直近業績
売上高46億1500万円、営業損益5億2200万円の赤字、経常損益5億100万円の赤字、最終損益2億6000万円の赤字(2024年8月期)
上場区分
東証スタンダード
証券コード
4728
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