ディー・エヌ・エー(DeNA)<2432>は、本日(2月7日)、第3四半期(2012年4~12月期)の連結決算(IFRS)を発表し、売上収益1502億円(前年同期比44.9%増)、営業利益586億円(同37.4%増)、親会社の所有者に帰属する四半期利益334億円(同54.0%増)だった。
同社では、「Mobage」で提供しているソーシャルゲーム内で使用される仮想通貨「モバコイン」の消費が拡大し、ゲーム関連売上収益が前年同期比で増加した、としている。国内でのモバコイン消費額は12月で200億を突破したほか、海外でも第3四半期だけで5000万ドルを突破したとのこと。
その一方、費用面では、ゲーム関連売上収益の増加に連動して代金回収代行手数料やゲームデベロッパーへのレベニューシェア支払、業務委託費のほか、新サービスの立ち上げに伴うプロモーション費用の発生などにより、売上原価、販売管理費が増加したものの、売り上げの伸びで吸収した。
セグメント別の損益状況は以下のとおり。
・ソーシャルメディア事業:売上収益1324億円(同43.9%増)、セグメント利益588億円(同40.9%増)
・EC事業: 売上収益103億円(同2.4%増)、セグメント利益34億円(同7.9%減)
・その他: 売上収益74億円(同384.3%増)、セグメント損益2億6300万円の赤字(前年同期2億円の利益計上)
■2013年3月期の見通し
同時に、2013年3月期の業績予想について、売上収益2060億円(前期比40.6%増)、営業利益785億円(同30.3%増)、親会社の所有者に帰属する当期利益448億円(同43.9%増)となる見通しと発表した。「Mobage」で提供しているソーシャルゲーム内でのアイテム販売による売上が順調に増加する見通し。
今後は、国内版Mobageについては、ブラウザゲームに注力しつつも、アプリヘの取り組みを進め、プラットフォームの拡大を目指していく。海外ヒットアプリの逆輸入を行うほか、人気ブラウザゲームを低工数でShellAppにし、アプリとして提供することでアプリマーケットからの集客も行なっていく。DeNA自信でも一定割合をネイティブアプリの開発に投じる予定。
海外向けは、Net LTVとユーザー獲得コストのバランスを重視したマーケティングを行うほか、国内外Mobageで有力ディベロッパーとの提携を進めていく。Cygamesとの資本・業務提携や、ネクソングループとの業務提携などがあるが、他にも行なっていく計画のようだ。
このほか、無料通話アプリ「comm」は、500万ダウンロードを突破したが、1月から米国でプロモーションを開始したとのこと。さらに、2012年度中に音楽サービス「Groovy」を開始する予定。
会社情報
- 会社名
- 株式会社ディー・エヌ・エー(DeNA)
- 設立
- 1999年3月
- 代表者
- 代表取締役会長 南場 智子/代表取締役社長兼CEO 岡村 信悟
- 決算期
- 3月
- 直近業績
- 売上収益1367億3300万円、営業損益282億7000万円の赤字、税引前損益281億3000万円の赤字、最終損益286億8200万円の赤字(2024年3月期)
- 上場区分
- 東証プライム
- 証券コード
- 2432