サイバーエージェント<4751>子会社のCAリワードは、リワード広告(成果報酬型広告)において、ユーザーが不正な手段で報酬を得ることを制御するための対策を強化したことを明らかにした。
同社によれば、近年、スマートフォンデバイスの普及とともに、リワード広告で不正に報酬を得ようとするユーザーが増加傾向にあるとのこと。かつてアフィリエイト広告でも不正行為が問題になったことがあったが、スマートフォンアプリなどのリワード広告でも同じような問題が出ているようだ。
その一例として、端末の管理者権限を取得し、ユニークIDを偽装し、不正アクセスするといったものがあり、不正対策をしない場合、広告主がアプリプロモーションを実施する際、無駄な費用が発生してしまうという。
CAリワードでは、不正リスクを防ぐべく、対策チームを早期に立ち上げ、常に不正ロジックのアップデートを行い、最新の不正手法にも対応し、以下のようなチェック項目を策定し、不正成果を排除したプロモーションを実現した、としている。
(1) 端末管理者権限の取得チェック
1. 指定領域の改ざん有無
2. 特定ファイルの有無、サイズチェック(対象項目:13)
3. リンクチェック(対象項目:7)
全21項目
(2)ブラックリスト機能
1. IPアドレス(指定IP、海外ブラックリストIPを常に更新)
2. メディア会員ID
(3)不正成果ブロック機能
1. IPアドレス重複チェック
2. リファラーチェック
3. 会員ID暗号化チェック
4. 会員登録日時チェック
5. 生成ID暗号化チェック、生成日時チェック
6. 同一セッション重複チェック
7. 同一メディア会員IDチェック
8. オファーウォール(*3)へのダイレクトアクセスチェック
ほか全15項目
(4)目視によるデイリーチェック
前々日・前日の成果件数差分による異常値を広告ごとに目視チェック