【関西企業特集 Vol.1】創業以来ずっとモバイルゲームでオリジナルタイトルを手がける…大阪に拠点を構えるRazestにインタビュー


昨今では都心のみならず、全国各地にてゲーム開発が行われる時代となった。それは、スマートフォンゲームの台頭により一層感じられる。特に関西圏では多くのゲーム企業が存在する。

Social Game Infoでは、『関西企業特集』を掲載。特集企画
第1回となる今回では、大阪市に拠点を構える株式会社Razest(2006年7月設立)。同社のスタッフへのインタビューを実施し、同社の魅力、開発現場の雰囲気、求めている人物像など、様々な視点から話を伺ってきた。
 

■デジタルでなくリアルボードゲーム制作も…創業以来オリジナルを造り続けるRazest


――ご担当者についてお聞かせください。

運営や開発のディレクターをしている八木 雅久二です。Razestにはプログラマーで入社し、その後プランナーを経て現在はディレクターをしています。「やりたいことをやりたいようにやる!」これをモットーに毎日を過ごしていました。そのうちに自然とキャリアアップしていましたね。



――御社についてお聞かせください。

弊社は 2006 年に創業し、モバイルゲームを制作してきました。当時は月額課金型のゲームが多かったですが、そんな中、基本無料アイテム課金型のビジネスモデルを始めました。このモデルは現在では当たり前になりましたが、当時は珍しいモデルでした。

今現在までずっと自社オリジナルのモノを創り続けており、最近ではデジタルゲームだけでなく、ボードゲームの制作も行っております。 新しいナニカを創造することを常に続けている会社です。




――御社の強みや特徴を教えてください。(制作環境や組織体制など)

創業してから 10 年以上、モバイルゲームでオリジナルの自社タイトルの開発と運営を続けています。そのため、運営のノウハウや運営を意識した開発力があります。また、活発な社員が多く、勉強会やゲーム会など自主的にイベントを開催しています。

さらに、制作環境といえば社員は2枚以上モニターを使えますし、能率的に作業を行えるよう環境整備は特に力を入れています。 




――制作されたタイトルをお教えください。

現在''コロプラ''のプラットフォームにて運営中の「野球魂サムライナイン」を制作しました。この時は、プランナー兼プログラマーとして作っていました。また、同じく''コロプラ''と''d ゲーム''で運営中の「ジョリーロジャー〜謎の文明と海賊島〜」を題材にし て、ボードゲーム「ジョリーロジャー〜大海の覇権〜」を制作しました。

このボードゲームは 4 月 1 日のゲームマーケットで初公開です。視覚と触覚の両方で楽しめる作品というのはアナログゲームならではの魅力だと思います。売り切り型の作品は初めての挑戦です。プレイヤーさんにどんな反応をしていただけるのか、非常にわくわくしています。




――どんな人とお仕事がしたいですか。 

常にいろんな方向にアンテナを張っている人と仕事がしたいですね。現在、たくさんのエンタメが存在しており、その全てはゲームと競合していると思っています。ゲームだけではなく、世の中にあるエンタメを見ていかなければプレイヤーさんに面白いと思ってもらえる作品は作れません。何事に対しても多くの選択肢が存在している時代だからこそ、選んでもらうには他の選択 肢を知っていく必要があります。そのためアンテナを常に張っている人と仕事がしたいです。

――スキルや技能面の他にも、チームでゲームを作っていく上でどのような点を重視していますか。

「感じたことを真っ直ぐに言うこと」を大切にしています。自分たちはプレイヤーさん目線のゲーム作りを心掛けています。ゲームをプレイしてみて何かを感じた時、その感情を内に閉じ込めてしまうと、良い物を作っていけません。特に「面白くない」と感じた時こそ、遠慮なくズバッと言えるようなチーム間でのコミュニケーションを重視しています。

――御社の社員を一言で言うと。

「一生懸命」ですね。どうしたら面白くなるか、に対して一切妥協しないです。たとえば、ジョリーロジャーで行うイベントの仕様を作っている時に、イベントの改善案を提案されること がよくあります。各々が思う一番良いものを作り上げるために一生懸命です。

――オフィスで特徴的な制度や設備はありますか。

施設としては、リラグゼーションルームと呼ばれる広いスペースがあります。100 を超えるボードゲーム、ずらりと並べられた 8 つのゲーム用ディスプレイ、さらにゲーム用の WI-FI まで完備されてます。そこでは社外の人を招いて、ワークショップやゲーム大会といったイベントが頻繁に行われています。

また、休憩スペースにはお菓子コーナーがあります。疲れた時やアイデアに詰まった時は、ここでリフレッシュすることができます。非常にうれしい制度ですね。 




――今、一番関心のあることは。

いま関心が強いのは、ボードゲームですね。以前からボードゲームは好きでプレイしていたのですが、実際に作ってみたのはまだ一度だけです。しかし、モノを一度作ってみると、何をどう改善すればもっと良くなるかが自然と見えてきます。それが見えたからこそ、またボードゲームも作っていきたいです。

――ご担当者様の1日の過ごし方をお聞かせください。

午前中は外部とやり取りを行っています。運営中、開発中それぞれのゲームの画像やデザインのチェックが主になります。  お昼は社内のリラグゼーションルームで、社員と食事を取ってゲームをしています。最近は某イカのゲームをやっていることが多いですね。

午後からは、ジョリーロジャーのイベントや現在開発中のゲームの仕様作成を行っています。キャラクターに設定するスキルの作成、世界設定やキャラセリフなどのシナリオ関連の作成など、様々な仕様 を作成しています。仕事が終わったあとは、時々社外の人と食事に行って交流をしています。


――御社の地域の魅力などをお教えください。

大阪はやはり、人が魅力的な街ですね。面白い人が多いです。ちょっとした会話でも笑いが起こるので、誰かを楽しませようと思う人が多く集まるのではないのでしょう か。活気を節々から感じることができると思います。また、古くから独自の文化が育った伝統的な街でもあります。

例えば、人形浄瑠璃文楽、漫才など。近代から古代までの文化や伝統を見聞きし体験できるのは素敵ですね。さらに、大阪の中心である梅田に近いため、百貨店や電気屋など、なんでもあって非常に便利!!生活に不自由することはまずないと思います。 人、伝統、生活の 3 拍子がそろった素敵な街です。 


――最後に一言お願いします。

プレイヤーさんに楽しんでもらえるものを作る、には体力と根気が必要です。それが新しい分野で未開拓な領域だとなおさらです。

だからこそ、その先には面白い世界が広がっていると考えています。これからも画面の向こうにいるプレイヤーさんのことを考えながら面白い世界を見つけられるよう、私は挑戦し続けていきます。



 

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