任天堂<7974>は、本日(4月24日)、2013年3月期の連結決算を発表し、売上高3654億円(前期比1.9%減)、営業損益364億円の赤字(前期373億円の赤字)、経常利益104億円(同608億円の赤字)、当期純利益70億円(同432億円の赤字)だった。経常利益、純利益が黒字に転換した。
同社では、『ニンテンドー3DS LL』の発売を開始したほか、『New スーパーマリオブラザーズ 2』が全世界合計で642万本、『とびだせ どうぶつの森』がパッケージ版とダウンロード版を合わせて国内のみで300万本を達成した。またWiiの後継機として「WiiU」の発売も開始した。
しかし、新型ハードのソフトウェアの販売本数が『ニンテンドーDS』や『Wii』関連ソフトの販売の落ち込みをカバーできなかった模様。また『Wii』の本体の採算確保が難しく、引き続き営業損失になった、としている。ただし、為替相場が円安に触れたことで為替差益が発生し、経常利益と純利益は黒字を確保した。
各ハードウェアの販売台数、ソフトの販売本数は以下のとおり。
■『ニンテンドー3DS』:ハードウェア1395万台(3.1%増)、ソフトウェア4961万本(37.8%増)
■『ニンテンドーDS』:ハードウェア235万台(53.9%減)、ソフトウェア3338万本(45.1%減)
■『Wii U』:ハードウェア345万台、ソフトウェア1342万本
■『Wii』:ハードウェア398万台(59.6%減)、ソフトウェア5061万本(59.6%減)
なお、同日、ニンテンドー3DSとWiiUの販売が想定を下回ったため、着地した決算が予想を下回ったことも明らかにしている。
■2014年3月期の見通し
2014年3月期は、売上高9200億円(前期比44.8%増)、営業利益1000億円(黒字転換)、経常利益900億円(同758.6%増)、当期純利益550億円(同674.7%増)を見込む。想定為替レートは、1USドル=90円、1ユーロ=120円。