任天堂<7974>は、本日(4月25日)、2011年3月期の連結業績を発表し、売上高1兆0143億円(前期比29.3%減)、営業利益1710億円(同52.0%減)、経常利益1281億円(同64.8%減)、当期純利益776億円(同66.1%減)だった。
同社では、「ポケットモンスターブラック・ホワイト」が国内外で順調に売上を伸ばしたほか、「スーパーマリオギャラクシー2」、「Wii Party」などが好調に推移したほか、「ニンテンドー3DS」も順調な滑り出しとなった。
しかし、米国を中心として、「ニンテンドーDS」や「Wii」のハード、ソフトともに販売台数が減少したことに加え、為替レートの円高、「ニンテンドーDS」シリーズの値下げなども影響し、大幅な減収減益となった。
ハードウェアの販売台数は、「ニンテンドーDS」シリーズが前年比35.4%減の234万台、「ニンテンドー3DS」が361万台、「Wii」が同26.5%減の1508万台だった。
一方、ソフトウェアは、「ニンテンドーDS」シリーズが同20.2%減の1億2098万本、「ニンテンドー3DS」が943万本、「Wii」が同10.7%減の1億7126万本だった。
■2012年3月期の業績見通し
2012年3月期は、売上高1兆1000億円(前期比8.41%増)、営業利益1750億円(同2.3%増)、経常利益1850億円(同44.4%増)、当期純利益1100億円(同41.7%増)、1株当たり当期純利益860円を見込む。想定為替レートは、1USドル=83円、1ユーロ=120円。
同社では、ソフトメーカーと協力して、「ニンテンドー3DS」の本格的な普及を目指すとともに、映像配信や大変版の配信、ソフトウェアのダウンロード販売を行っていく。
「ニンテンドーDS」や「Wii」については、Wii用ソフト「ゼルダの伝説 スカイウォードソード」などの新製品や、長寿命ソフト群を活用したハードウェアの普及に努める、とのこと。