「Mobage」のユーザー属性について(2011年3月版)
ディー・エヌ・エー(DeNA)<2432>が決算説明会資料を開示した。同社の業績の状況や今後の戦略等については、決算説明会資料を閲覧する方が早い。
SAPがマザーズに上場しようとする場合、取引所や資本市場関係者に「高い成長性」の可能性を示す必要がある。この際、色々な選択肢があるだろうが、例えば、「プラットフォーマーと一蓮托生。一緒に世界に向けて事業を展開する」という戦略はわかりやすくて説得力もある。色々と突っ込みが入ると予想されるため、このための回答も用意する必要があるが、プラットフォーマーの開示する資料は相当研究する価値がある。
・・・と、冒頭から脱線してしまったが、この記事では、「Mobage」のユーザー属性をまとめた。
■会員数の状況-1月~3月は前四半期比で10%増
まず、「Mobage」の2011年3月末時点での会員数は、2714万人となった。2011年1月~3月期の増加率は、前年同期比で49%増(901万人増加の増加)、前四半期末比で10%増(266万人の増加)だった。2009年12月からの前四半期末比でのユーザーの増加率の推移を見ると、14%~8%のレンジでの変動で、幾何平均を計算すると10.1%だった。平均と同水準で、勢いは持続しているとみるべきだろう。企業評価という点からすると、ユーザーの獲得コストも考慮に入れて分析するべきだろう。
■男女属性-参考程度
次に、男女属性については、決算説明会資料には記載されていない。参考程度になるが、「Mobage」の媒体資料を読むと、2010年12月現在では、男性が57%、女性が43%となっていた。2010年7月末では男性58%、女性42%となっており、女性の比率が上がったことが伺える。
■年齢属性-30代以上がトップに
年齢属性については、30代以上が41%、20代が38%、10代が21%だった。「いい大人のモバゲー」にみられるように、30代以上のユーザーを意識したプロモーション活動が効果を発揮したようだ。30代以上のユーザーが継続的に上昇している。逆に、2009年6月末時点で31%だった10代のユーザーは21%に低下している。「モバゲータウン」といえば、開始当初、10代のユーザーが多いという印象があったものだが、そういう時代とは隔世の感がある。