どんなアプリ/コンテンツでも広告以外で収益をあげられたら理想的だと思います。海外アプリのランキングを見ていると、カジュアルゲームであっても、セールス上位に食い込んでいるアプリが多々あります。日本とは異なる状況かなと。
そうしたアプリを中心に本記事では取り上げています。今回は第7弾「Colormania」。「ゲーム性のあるライフ回復方法」と「時短課金」の組合せが注目ポイントです。
アプリ概要
・アプリ名: Colormania
・デベロッパー名: NewApps (GooglePlay) Genera Mobile (Appstore)
※スペインのデベロッパー
・OS: Android/iOS
・インストール数(GooglePlay): 50,000 - 100,000
・評価数(GooglePlay): 585
・評価(GooglePlay): 3.5
・
Android版
・
iOS版
※上記2013年8月10日時点
コンテンツ概要
モノクロ画像から当てはまる色の組み合わせを自分の記憶を頼りに回答するクイズアプリ。世界的に有名なキャラクターやロゴ等が出題されます。
ステージ制で段々と問題の難易度が高くなる流れ。ライフポイントの仕組みを導入し、そこから課金ページへの導線も整備しています。
米の売上ゲームランキング(8月1日にランキング上昇)
2013年7月22日にリリースされたアプリで、8月1日のトップセールスランキング144位が現状最高位。無料総合では最高4位を獲得しています。
(AppDB参照:
http://appdb.lab.applica.jp/)
ゲーム内容
画面上部にモノクロ画像、下部に8色のボタンが配置してあり、画像に当てはまる色をタップしていきます。必要数分正解することでステージクリアとなり、次のステージへと進んでいきます。
ライフ回復方法
お手つき(不正解)をすると、画面最上部のハート(ライフ)が消費されます。
全ライフ喪失した際、ライフ回復には特定時間待つ必要があります(ステージのレベルによって待ち時間は異なる)。また待ち時間終了後のライフ回復時には、ルーレットで回復ライフ数が決まるゲーム性を取り入れています。
ステージ難易度とライフ回復時間
ステージレベルに応じてライフ回復時間が伸びていく仕組み。 レベル1~20のスタート当初はライフ回復までわずか5秒とすぐに再開出来ますが、その後の待ち時間は、30秒、60秒・・と段々とユーザーのストレス度も増していくのではないかと。
課金ポイント
ライフ(時短)とヒントのパッケージ課金。
プッシュ通知
待ち時間終了、ライフ回復時にお知らせ。
広告設置箇所
【1】ステージクリア後(次のステージへの画面遷移後)
【2】リワード ビデオ広告(ライフ獲得目的)
所感
欧米のマーケットランキングでは上記にパズル/クイズゲームのアプリがよくランクインしていますが、Colormaniaはライフ回復時における以下2点の仕組みが特徴的でした。
①ステージ難易度別にライフ回復時間が異なる
②リワードや評価入力など課金よりハードルが低いライフ回復方法の設置
①に関して、難易度が高い状況である程、ユーザーはのめり込んでゲームを行っている為、課金やその他アクション(リワードや評価入力)へのモチベーションが高くなりそうです。
②について、いきなり課金に至らないユーザーでもリワードなど対応しやすいアクションから時短を体験させることで、その利便性に気づかせることが出来るかと。課金時と同体験をさせることで実際の課金へのモチベーションも高くなるのでは、と思います。
※海外アプリ研究スライド版はこちら:
http://www.slideshare.net/TomoharuFukushima
■筆者:
福島智晴(ふくしまともはる)
アプリ・Webデベロッパーの収益支援事業を行う、ライヴエイド株式会社General Manager。
ネット広告代理店、アプリ開発事業、アドネットワーク事業の経験から、広告マネタイズを中心にデベロッパーの収益拡大サービスを構築。2013年6月に全面型アドネットワークAID(エイド)をリリース。
・全面型アドネットワークAID(エイド):
http://www.aid-ad.jp/
・ライヴエイド株式会社公式WEB:
http://www.facebook.com/LIVEAID.inc
・Facebookアカウント:
http://www.facebook.com/tomoharu.fukushima