ボルテージ<3639>は、本日(8月13日)、2013年6月期の連結決算を発表し、売上高90億8800万円(前期比12.7%増)、営業利益2億9500万円(同65.6%減)、経常利益3億4300万円(同60.1%減)、当期純利益1億4000万円(同72.6%減)となった。
初の連結決算のため、前年同期と比較は、あくまで参考程度となるが、増収・減益での着地となった。ただし、従来予想と比べて、営業利益で73.7%、経常利益80.8%、最終利益にいたっては1309.2%上回っての着地である。
同社では、国内市場では、ソーシャルアプリBUとキャリア公式BUが堅調に推移したほか、海外市場でも海外タイトルが計画を上回ったとのこと。注力中のスマートフォンアプリBUについては、配信タイトルを増やしたものの、料金体系の最適化などを行ったため、売り上げは計画を下回った。また、大幅な減益となった要因については、大幅増員による人件費の増加やソーシャルアプリ販売手数料の増加などが収益を圧迫したようだ。
■4-6月期はQonQで2ケタ増益
第4四半期(4-6月期)にフォーカスすると、売上高22億2400万円(前四半期比0.7%減)、営業利益1億2100万円(同19.8%増)、経常利益1億4200万円(同19.3%増)、四半期純利益6900万円(同23.1%増)となり、前四半期比で2ケタの増益となった。持ち直しつつあることが伺えるが、本格的な復活にはやはりネイティブアプリでの成否がカギとなりそうだ。
■2014年6月期の見通し
2014年6月期は、売上高95億円(前期比4.5%増)、営業利益3億円(同1.6%増)、経常利益3億円(同12.7%減)、当期純利益8000万円(同43.2%減)を見込む。
同社では、引き続き「OS系ファースト」の下、以下の一連の施策を展開していく。
(1)パーソナルBU、ソーシャルBUの2BU体制へ(BUはビジネスユニット)
(2)BU毎に専任のドラマ企画チームを設定
(3)新規タイトルは、OS系PF向けに先行配信
(4)既存タイトルは、OS系PF向けに加工
(5)システム開発フレームワークをOS系PF向けに充実
(6)低収益タイトルは、運用を省力化
リリースタイトルについては、パーソナルアプリについては新規6タイトルを投入するとともに、恋ゲーム以外のジャンルのタイトルを提供する予定。またソーシャルアプリについては、OS系PFに5~8タイトルを投入する。ソーシャル専業PFにひゃ2~4タイトルを投入するとともに、既存タイトルの運営効率の改善を図る計画だ。このほか、海外については新規4タイトルを提供する予定。
会社情報
- 会社名
- 株式会社ボルテージ
- 設立
- 1999年9月
- 代表者
- 代表取締役社長 津谷 祐司
- 決算期
- 6月
- 直近業績
- 売上高34億5600万円、営業損益9400万円の赤字、経常利益1500万円、最終利益500万円(2024年6月期)
- 上場区分
- 東証スタンダード
- 証券コード
- 3639