ジーモード、2011年3月期は売上高2%増-ソーシャルゲームの売上高は急拡大

ジー・モード<2333>は、本日(5月6日)、2011年3月期の連結決算を発表し、売上高50億4100万円(前期比2.0%増)、営業利益2300万円(同42.0%減)、経常利益2600万円(同58.3%減)、当期純損益4800万円の赤字(前期1億6100万円の黒字)だった。 主力の公式コンテンツの売上高が前年比マイナスとなったものの、ソーシャルゲームを中心とするオープンソーシャル事業が伸びたことで増収を達成した。減益となった要因については、決算短信の中では記載はないが、売上原価が3.9%増の31億0800万円と売上高の伸びを上回っており、これが収益を圧迫したようだ。第3四半期までの決算説明会資料を見る限り、製造原価やサイト運営費、ライセンス原価が伸びた模様。また販管費は前年比でマイナスとなった。 なお、オープンソーシャル事業については、売上高は前年の1200万円から4億2300万円に急拡大した。ソーシャルアプリ8タイトルを開発し、複数のSNSに提供している。SNS版の「TETRIS LEAGUE」が会員数300万人を超えるなど好調だったようだ。ただし、セグメント損益は5000万円の赤字から1億8100万円の赤字に拡大している。   ■2012年3月期の業績見通し 2012年3月期の業績予想については、東日本大震災に伴う節電、計画停電などの影響が判明次第、開示する、としている。 同社では、今後の成長の軸足を「スマートフォン」への戦略的にシフトさせ、経営資源を重点的に投下することにより、将来の成長エンジンとなる新たなビジネスの創出に取り組む、としている。さらに、オープンソーシャルについては、高い収益力と競争力を重視したソーシャルアプリの提供に特化するとのこと。こちらについてもスマートフォン対応を進めていくようだ。