「mixi」のユーザー属性の変化について(2011年3月版)

ミクシィ<2121>がこの日、決算説明会資料を開示したので、「mixi」のユーザー属性を見ていこう。例によって、「全体」と「モバイル」では全く状況が違っており、非常に興味深い。以前みかけた媒体資料で、「mixi」のユーザーは都会的で、女性が多く、そして若いという記述があったと記憶しているが、モバイルはまさにそういった状況にある。   ■会員数・ログインユーザー数 2011年3月末現在の「mixi」の会員数は、前年同月比17.7%増の2337万人だった。、月間ログインユーザー数は、前年同月比10.8%増の1537万人だった。会員数、ログインユーザー数ともに順調に増えているといえよう。   月間ログインユーザー数の比率については65.8%だった。ここ最近、低下傾向にあり、12月末には64.9%まで下がっていたが、今回、若干戻している。震災で安否確認に使われた影響なのかもしれないし、昨年の3月にも上昇していることから、季節的な動きなのかもしれない。   ■男女比率 まず、全体の男女比率については、男性49%、女性51%だった。2009年12月末時点で、女性比率が低下する傾向が続いている。   モバイルに限定すると、全く違う傾向となっている。これは非常に興味深い。男性44.3%に対し、女性55.7%だった。全体では男性が増えているのに対し、モバイルだと女性比率は上がる傾向にある。   ■年齢構成 全体の年齢構成を見ると、10代が9.6%、20代が49.5%、30代が28.6%、40代以上が12.3%だった。20代が減少し、40代以上のユーザーが増加している。興味深いことに、10代のユーザーの比率が9.1%から9.6%に回復している。   またモバイルについては、10代、20代の比率が高くなる。10代が14.8%、20代が55.9%、30代が21.8%、40代以上が7.5%となっている。40代以上のユーザーと10代のユーザーの割合が増えている。   ■地域別の分布 最後に地域別の分布を見よう。北海道が4.5%、東北が4.6%、首都圏(関東)が41.7%、甲信越・北陸が4.5%、東海が10.3%、近畿が17.2%、中国・四国が6.1%、九州・沖縄が8.4%、海外が2.7%となっている。 「GREE」に比べると、首都圏や近畿など大都市圏の比率が高い。「GREE」は首都圏が33%、近畿が16%であった。