【ゲーム株概況】全体相場の急落受けゲーム株も売られる　自社株買い・初配当のガンホーが逆行高

2月4日の東京株式市場では全体相場が大幅安となった影響を受けて、ゲーム株も軒並み売られた。とりわけ小型株ほど、短期資金の手じまい売りが膨らみ、下落率が大きくなっている。一方、前日に決算を発表したガンホー<3765>が逆行高となった。

ガンホーは前日比13円（2.1％）高の623円で取引を終えた。自社株買いと上場来初の配当実施を発表したことで、株主への利益還元姿勢を好感した買いが入った。もっとも、前日発表した2013年10～12月の決算は前四半期比で増収減益となり、売上高営業利益率が49％と、前四半期の56％から低下。年末商戦・冬休み期における広告宣伝費が利益率を圧迫した。一部では先行きの成長に対する懸念も聞かれ、株価の上値も重かった。

同じく前日に決算を発表したクルーズ<2138>は9.5％安の3745円だった。10～12月の売上高は前四半期比で1％増と微増を確保したものの、営業利益は2四半期連続で減益。1～3月の業績予想も保守的に見積もり、減収減益の計画とした。市場の業績成長に対する期待感が後退し、売りが出たもよう。

スクウェア・エニックスHD<9684>は12％安と急落した。『ドラゴンクエストモンスターズ スーパーライト』への期待感から流入していた短期資金が、相場全体の雰囲気悪化を受けて手じまい売りに動いたとの見方があった。ドリコム<3793>やケイブ<3760>の下げもきつい。


以下、4日の主なゲーム企業の株価と騰落（単位は円）。

銘柄名	証券コード	終値	前日比	前日比率
ガンホー	3765	623	13	2.13%
任天堂	7974	11,900	-125	-1.04%
サイバーエージェント	4751	4,795	-205	-4.10%
ネクソン	3659	829	-37	-4.27%
カプコン	9697	1,883	-94	-4.75%
コナミ	9766	2,271	-131	-5.45%
ＫＬａｂ	3656	661	-39	-5.57%
バンダイナムコHD	7832	2,137	-130	-5.73%
コロプラ	3668	3,105	-195	-5.91%
セガサミーHD	6460	2,245	-149	-6.22%
コーエーテクモHD	3635	1,145	-78	-6.38%
ディー・エヌ・エー	2432	1,775	-121	-6.38%
ＧＭＯインターネット	9449	1,127	-82	-6.78%
エイチーム	3662	6,520	-540	-7.65%
グリー	3632	888	-79	-8.17%
日本ファルコム	3723	870	-78	-8.23%
トーセ	4728	712	-71	-9.07%
マーベラスＡＱＬ	7844	562	-58	-9.35%
クルーズ	2138	3,745	-395	-9.54%
オルトプラス	3672	1,784	-231	-11.46%
ボルテージ	3639	1,489	-197	-11.68%
モブキャスト	3664	958	-128	-11.79%
アクセルマーク	3624	670	-91	-11.96%
スクウェア・エニックスHD	9684	2,434	-336	-12.13%
アエリア	3758	1,330	-189	-12.44%
ｅｎｉｓｈ	3667	2,130	-370	-14.80%
日本一ソフトウェア	3851	626	-121	-16.20%
ドリコム	3793	249,000	-49,700	-16.64%
ケイブ	3760	2,466	-500	-16.86%
エイティング	3785	1,323	-309	-18.93%