【ゲーム株概況】NHNとの提携でKLabがS高 スクエニも大幅高、『DQMスーパーライト』の「ふくびき」停止措置に前向き評価
2月6日の東京株式市場でKLab<3656>と、スクウェア・エニックス・ホールディングス<9684>が大幅に上昇した。KLabは韓国オンラインゲーム大手のNHNエンターテインメントとの提携、スクエニHDは一部人気ゲームの仕様変更が買い材料とされた。
KLabは取引制限値幅の上限(ストップ高)となる前日比100円(15.3%)高の753円で取引を終えた。NHNエンターテインメントと業務提携を実施し、韓国版の『ラブライブ!スクールアイドルフェスティバル』を2014年春頃に配信する予定だと発表した(関連記事)ことが材料視された。昨年、エイチーム<3662>がNHNエンターテインメントと資本提携を結び、LINEなどメッセンジャーアプリ向けゲームの開発で合弁会社を作ると発表したことで株価が急騰した経緯もあり、連想買いが集まった。
なお、今回の提携は『ラブライブ!スクールアイドルフェスティバル』韓国版の配信についてであり、LINEなどメッセンジャーアプリ向けゲームで協力するかどうかは不明だ。
スクエニHDの終値は272円(11.8%)高の2576円。前日夜にスマホ向け人気ゲーム『ドラクエモンスターズ スーパーライト』で、ガチャに当たる「地図ふくびき」を仕様変更のため一時停止し、これまでの「金の地図ふくびき」の利用回数に応じたゲーム内通貨を提供すると発表。市場では、買いの手掛かりとみなされた。停止前の「ふくびき」の内容がネットの一部で話題となり、前日の株式市場では売りの材料と見る声もあった。
ゴールドマン・サックス証券のアナリストは今回のスクエニの対応について、ユーザーの離脱や配信停止など最悪のリスクを回避し、ゲームの健全化をはかる動きと評価。「売上を返金するのではなく、使用されたゲーム内通貨やポイントの返還という形になるため、むしろ既存ユーザーを活性化させる可能性もある」と指摘する。メンテナンス期間中の売上機会の喪失やゲーム内通貨の流通量拡大による売上減少は短期的に発生するとしつつ、「中期的には課金の健全化、ユーザー層の拡大、ゲーム寿命の長期化につながる」とみていた。
『スーパーライト』の開発に関わるサイバーエージェント<4751>も2%高となった。
一方、ゲーム関連ではバンダイナムコHD<7832>が5%安と売られた。前日に今期の純利益見通しを下方修正したことが売りにつながった。ゲーム事業は好調だが、トイホビー事業やアミューズメント施設事業に関連する損失を計上するため、見通しを引き下げた。
以下、6日の主なゲーム企業の株価と騰落(単位は円)。
KLabは取引制限値幅の上限(ストップ高)となる前日比100円(15.3%)高の753円で取引を終えた。NHNエンターテインメントと業務提携を実施し、韓国版の『ラブライブ!スクールアイドルフェスティバル』を2014年春頃に配信する予定だと発表した(関連記事)ことが材料視された。昨年、エイチーム<3662>がNHNエンターテインメントと資本提携を結び、LINEなどメッセンジャーアプリ向けゲームの開発で合弁会社を作ると発表したことで株価が急騰した経緯もあり、連想買いが集まった。
■スクエニHDが急上昇、「地図ふくびき」停止措置に好評価
スクエニHDの終値は272円(11.8%)高の2576円。前日夜にスマホ向け人気ゲーム『ドラクエモンスターズ スーパーライト』で、ガチャに当たる「地図ふくびき」を仕様変更のため一時停止し、これまでの「金の地図ふくびき」の利用回数に応じたゲーム内通貨を提供すると発表。市場では、買いの手掛かりとみなされた。停止前の「ふくびき」の内容がネットの一部で話題となり、前日の株式市場では売りの材料と見る声もあった。
ゴールドマン・サックス証券のアナリストは今回のスクエニの対応について、ユーザーの離脱や配信停止など最悪のリスクを回避し、ゲームの健全化をはかる動きと評価。「売上を返金するのではなく、使用されたゲーム内通貨やポイントの返還という形になるため、むしろ既存ユーザーを活性化させる可能性もある」と指摘する。メンテナンス期間中の売上機会の喪失やゲーム内通貨の流通量拡大による売上減少は短期的に発生するとしつつ、「中期的には課金の健全化、ユーザー層の拡大、ゲーム寿命の長期化につながる」とみていた。
『スーパーライト』の開発に関わるサイバーエージェント<4751>も2%高となった。
一方、ゲーム関連ではバンダイナムコHD<7832>が5%安と売られた。前日に今期の純利益見通しを下方修正したことが売りにつながった。ゲーム事業は好調だが、トイホビー事業やアミューズメント施設事業に関連する損失を計上するため、見通しを引き下げた。
以下、6日の主なゲーム企業の株価と騰落(単位は円)。
銘柄名 | 証券コード | 終値 | 前日比 | 前日比率 |
KLab | 3656 | 753 | 100 | 15.31% |
オルトプラス | 3672 | 2,105 | 253 | 13.66% |
スクウェア・エニックスHD | 9684 | 2,576 | 272 | 11.81% |
ミクシィ | 2121 | 5,140 | 525 | 11.38% |
日本一ソフトウェア | 3851 | 759 | 64 | 9.21% |
エイティング | 3785 | 1,465 | 111 | 8.20% |
アクセルマーク | 3624 | 708 | 49 | 7.44% |
グリー | 3632 | 970 | 65 | 7.18% |
ガンホー | 3765 | 650 | 39 | 6.38% |
enish | 3667 | 2,230 | 131 | 6.24% |
日本ファルコム | 3723 | 889 | 49 | 5.83% |
コロプラ | 3668 | 3,130 | 172 | 5.81% |
ディー・エヌ・エー | 2432 | 1,910 | 98 | 5.41% |
ボルテージ | 3639 | 1,582 | 81 | 5.40% |
クルーズ | 2138 | 3,845 | 195 | 5.34% |
ドリコム | 3793 | 265,800 | 11,200 | 4.40% |
モブキャスト | 3664 | 1,034 | 37 | 3.71% |
マーベラスAQL | 7844 | 617 | 19 | 3.18% |
ネクソン | 3659 | 859 | 25 | 3.00% |
コナミ | 9766 | 2,332 | 67 | 2.96% |
ケイブ | 3760 | 2,265 | 65 | 2.95% |
GMOインターネット | 9449 | 1,183 | 33 | 2.87% |
サイバーエージェント | 4751 | 4,505 | 105 | 2.39% |
アエリア | 3758 | 1,400 | 30 | 2.19% |
カプコン | 9697 | 1,940 | 35 | 1.84% |
セガサミーHD | 6460 | 2,292 | 37 | 1.64% |
コーエーテクモHD | 3635 | 1,171 | 13 | 1.12% |
エイチーム | 3662 | 6,920 | 20 | 0.29% |
任天堂 | 7974 | 11,285 | -150 | -1.31% |
バンダイナムコHD | 7832 | 2,103 | -104 | -4.71% |
会社情報
- 会社名
- KLab株式会社
- 設立
- 2000年8月
- 代表者
- 代表取締役社長CEO 森田 英克/代表取締役副会長 五十嵐 洋介
- 決算期
- 12月
- 直近業績
- 売上高107億1700万円、営業損益11億2700万円の赤字、経常損益7億6100万円の赤字、最終損益17億2800万円の赤字(2023年12月期)
- 上場区分
- 東証プライム
- 証券コード
- 3656
会社情報
- 会社名
- 株式会社スクウェア・エニックス・ホールディングス
- 設立
- 1975年9月
- 代表者
- 代表取締役社長 桐生 隆司
- 決算期
- 3月
- 直近業績
- 売上高3563億4400万円、営業利益325億5800万円、経常利益415億4100万円、最終利益149億1200万円(2024年3月期)
- 上場区分
- 東証プライム
- 証券コード
- 9684