エムティーアイ(MTI)<9438>といえば、「music.jp」や「ルナルナ」などのモバイルコンテンツ配信会社として有名だが、モバイルソーシャルゲームのプラットフォーム「entag!」を運営するなどゲーム事業にも力を入れている。
これまでブラウザゲームを中心に提供してきたが、このほど初めてスマートフォン向けのフルネイティブのゲームアプリ『ドラゴンヒーローPZ』をリリースした。今回、そのゲームの内容をレポートしておこう。
■ゲームシステム
本作は、さまざまなスキルを持つモンスターを強化・進化させ伝説の「ドラゴンランナー」を目指すパズル×RPGだ。アンドロイド「NAOMI」とドラゴン「しげぞう」と旅をしながら、その隠された真実と世界の平和を乱す悪の正体を探っていく。
ゲームシステムは、『パズル&ドラゴンズ』以来のパズルRPGの文法を踏まえつつ、独自のパズルシステムを導入している。
ゲームの流れは、クエストに相当する「ステージ」でパズルバトルを繰り広げつつ、ガチャやステージなどで入手したモンスターを強化・進化で育成して最強のパーティを目指す。気の合う仲間と「ギルド」を結成して協力することもできる。
(1)ステージ
メインコンテンツである「ステージ」は、通常遊ぶ「ノーマルステージ」と、期間限定でイベントクエストが配信される「スペシャルステージ」の大きく2種類が用意されている。
ステージでは、5種類ある「宝玉」のうち、同じ色の宝玉をつなげて消し、画面上部に出現するモンスターと戦っていく。本作の特長は、なんといっても同じ色の宝玉であれば、隣り合っていなくても消すことができる、ということだ。
同じ色の宝玉同士をつなげて消したあと、同じ色の宝玉が3つ以上揃うと自動的に宝玉が消えて、いわゆる「連鎖」状態となる。連鎖の数が多くなるほど味方モンスターの攻撃力が上がり、モンスターにより多くのダメージを与えることができる。
ラインは、5秒以内に引く必要があるが、その時間内であればいくらでも引くことができる。したがって、一度に多くの宝玉をつなげるもよし、短時間で複数のラインを引いて消すもよしで、自分なりの遊び方が追求できる。
また、モンスターには属性があり、属性間の相性を見極めることも重要になる。炎・氷・風がそれぞれ3すくみとなっており、光と闇は相互に強みを持ち合うという関係になっている。この点は他のパズルRPGと共通する点といえるだろう。画面上部に属性間の関係が表示されているので、適宜参照するといいだろう。
このようにユニークな要素の盛り込まれたパズルゲームであるため、率直にいって、なかなか操作になれなかったが、遊んでいくと自然と上達し、連鎖がどんどんつながっていく。これが実に気持ちが良い。序盤は難しいことを考えず、とにかく最も多い宝玉を見つけて、手早くつなぎ合わせていくことが上達の秘訣かもしれない。
なお、敵モンスターの上に「あと1」と数字が書いてあるが、他のパズルRPGと同じく、敵モンスターが攻撃するまでのターン数を示す。これが「0」になると、敵モンスターが攻撃を繰り出してきて、プレイヤーのHPが「0」になるとステージ攻略失敗となる。逆にステージの最後に登場するボスを倒せば攻略完了となり、新しいステージに進むことができる。
(2)モンスターの育成
モンスターの育成は、「強化合成」と「進化合成」の2種類が用意されている。強化合成は、モンスター同士を合成することでレベルアップさせていくもので、進化合成はレベル上限に達したモンスターに進化素材となるモンスターを掛け合わせることで進化させることができる。進化するとレベルが1に戻るが、レベルを上げることで大きく成長させることができる。
(3)ギルドとフレンド
ソーシャル要素として、気の合うプレイヤーとフレンドになったり、同じギルドを組んだりすることもできる。ステージに挑む際、フレンドやギルドのメンバーからリーダーモンスターを借りると、バトル中、モンスターのスキルを使うことができる(フレンドではない人から借りると使えない)。
また、ギルドに入っていると、掲示板などで情報交換ができるほか、「ギルドボス」とよばれる特殊なボスモンスターに挑戦することも可能だ。これ以外にも、ギルド間で獲得ポイントを競い合うランキングに参加できるなど、ゲームの遊び方がより広がるはずだ。
■ユニークなガチャ
パズルゲーム部分に並ぶ興味深い点としては、ガチャシステムがあげられるだろう。いわゆるモンスターが手に入るガチャだけでなく、スロットのようなシステムも盛り込まれている。スロットででた絵柄によって、様々な効果が発生する。もう一度引き直すことができたり、カードがもう1枚もらえたり、体力が全回復したり…など様々な特典と演出が楽しめる。
この演出でも、もっともレアなのが「ドラゴンラッシュ」だろう。これはごくごくまれに発生する「確変モード」を呼ぶべきもので、平均して2~3クレジットでなんと10回もまわすことができるのだ。他のゲームではありえない、超お得な特典といえよう。
こうした演出は、「レアガチャ」だけでなく、無料ガチャ「ポイントガチャ」にも盛り込まれている。「ポイントガチャ」では、引いていると時にレアガチャを回すことができる「クレジット」が当たることもある。運営サイドによると、無料で遊んでいても時々、有料のガチャが引けるようにしているという。
■MTIの“本気”が感じられる期待のタイトル
一見、スマートフォンアプリによくありがちなパズルRPGだが、ユニークなパズル要素を盛り込み、個性的な作品に仕上げた。アクションゲームのように遊び続けていると自然と上達するようになっており、5秒以内でいくつもラインが引けるようになったり、連鎖も簡単に発生させたりすることができる。連鎖発生時の気持ちよさは特筆すべきものがある。
MTIによると、テストマーケティングの段階ながら、高い継続率となっているとのこと。今後、ゲーム専門部署も設立し、本格的なプロモーションを行うとともに、随時機能的なアップデートやイベントを実施し、多くのユーザーが楽しめるようなサービス運営を行っていく予定だ。当サイトとしてもイベントやアップデート情報を引き続きお伝えしていきたい。
■関連サイト
『ドラゴンヒーローズPZ [パズル×RPG]』
© TERA MOBILE,INC.
これまでブラウザゲームを中心に提供してきたが、このほど初めてスマートフォン向けのフルネイティブのゲームアプリ『ドラゴンヒーローPZ』をリリースした。今回、そのゲームの内容をレポートしておこう。
■ゲームシステム
本作は、さまざまなスキルを持つモンスターを強化・進化させ伝説の「ドラゴンランナー」を目指すパズル×RPGだ。アンドロイド「NAOMI」とドラゴン「しげぞう」と旅をしながら、その隠された真実と世界の平和を乱す悪の正体を探っていく。
ゲームシステムは、『パズル&ドラゴンズ』以来のパズルRPGの文法を踏まえつつ、独自のパズルシステムを導入している。
ゲームの流れは、クエストに相当する「ステージ」でパズルバトルを繰り広げつつ、ガチャやステージなどで入手したモンスターを強化・進化で育成して最強のパーティを目指す。気の合う仲間と「ギルド」を結成して協力することもできる。
(1)ステージ
メインコンテンツである「ステージ」は、通常遊ぶ「ノーマルステージ」と、期間限定でイベントクエストが配信される「スペシャルステージ」の大きく2種類が用意されている。
ステージでは、5種類ある「宝玉」のうち、同じ色の宝玉をつなげて消し、画面上部に出現するモンスターと戦っていく。本作の特長は、なんといっても同じ色の宝玉であれば、隣り合っていなくても消すことができる、ということだ。
同じ色の宝玉同士をつなげて消したあと、同じ色の宝玉が3つ以上揃うと自動的に宝玉が消えて、いわゆる「連鎖」状態となる。連鎖の数が多くなるほど味方モンスターの攻撃力が上がり、モンスターにより多くのダメージを与えることができる。
ラインは、5秒以内に引く必要があるが、その時間内であればいくらでも引くことができる。したがって、一度に多くの宝玉をつなげるもよし、短時間で複数のラインを引いて消すもよしで、自分なりの遊び方が追求できる。
また、モンスターには属性があり、属性間の相性を見極めることも重要になる。炎・氷・風がそれぞれ3すくみとなっており、光と闇は相互に強みを持ち合うという関係になっている。この点は他のパズルRPGと共通する点といえるだろう。画面上部に属性間の関係が表示されているので、適宜参照するといいだろう。
なお、敵モンスターの上に「あと1」と数字が書いてあるが、他のパズルRPGと同じく、敵モンスターが攻撃するまでのターン数を示す。これが「0」になると、敵モンスターが攻撃を繰り出してきて、プレイヤーのHPが「0」になるとステージ攻略失敗となる。逆にステージの最後に登場するボスを倒せば攻略完了となり、新しいステージに進むことができる。
(2)モンスターの育成
モンスターの育成は、「強化合成」と「進化合成」の2種類が用意されている。強化合成は、モンスター同士を合成することでレベルアップさせていくもので、進化合成はレベル上限に達したモンスターに進化素材となるモンスターを掛け合わせることで進化させることができる。進化するとレベルが1に戻るが、レベルを上げることで大きく成長させることができる。
(3)ギルドとフレンド
ソーシャル要素として、気の合うプレイヤーとフレンドになったり、同じギルドを組んだりすることもできる。ステージに挑む際、フレンドやギルドのメンバーからリーダーモンスターを借りると、バトル中、モンスターのスキルを使うことができる(フレンドではない人から借りると使えない)。
また、ギルドに入っていると、掲示板などで情報交換ができるほか、「ギルドボス」とよばれる特殊なボスモンスターに挑戦することも可能だ。これ以外にも、ギルド間で獲得ポイントを競い合うランキングに参加できるなど、ゲームの遊び方がより広がるはずだ。
■ユニークなガチャ
パズルゲーム部分に並ぶ興味深い点としては、ガチャシステムがあげられるだろう。いわゆるモンスターが手に入るガチャだけでなく、スロットのようなシステムも盛り込まれている。スロットででた絵柄によって、様々な効果が発生する。もう一度引き直すことができたり、カードがもう1枚もらえたり、体力が全回復したり…など様々な特典と演出が楽しめる。
この演出でも、もっともレアなのが「ドラゴンラッシュ」だろう。これはごくごくまれに発生する「確変モード」を呼ぶべきもので、平均して2~3クレジットでなんと10回もまわすことができるのだ。他のゲームではありえない、超お得な特典といえよう。
こうした演出は、「レアガチャ」だけでなく、無料ガチャ「ポイントガチャ」にも盛り込まれている。「ポイントガチャ」では、引いていると時にレアガチャを回すことができる「クレジット」が当たることもある。運営サイドによると、無料で遊んでいても時々、有料のガチャが引けるようにしているという。
■MTIの“本気”が感じられる期待のタイトル
一見、スマートフォンアプリによくありがちなパズルRPGだが、ユニークなパズル要素を盛り込み、個性的な作品に仕上げた。アクションゲームのように遊び続けていると自然と上達するようになっており、5秒以内でいくつもラインが引けるようになったり、連鎖も簡単に発生させたりすることができる。連鎖発生時の気持ちよさは特筆すべきものがある。
MTIによると、テストマーケティングの段階ながら、高い継続率となっているとのこと。今後、ゲーム専門部署も設立し、本格的なプロモーションを行うとともに、随時機能的なアップデートやイベントを実施し、多くのユーザーが楽しめるようなサービス運営を行っていく予定だ。当サイトとしてもイベントやアップデート情報を引き続きお伝えしていきたい。
■関連サイト
『ドラゴンヒーローズPZ [パズル×RPG]』
© TERA MOBILE,INC.
会社情報
- 会社名
- 株式会社エムティーアイ(MTI)
- 設立
- 1996年8月
- 代表者
- 代表取締役社長 前多 俊宏
- 決算期
- 9月
- 上場区分
- 東証プライム
- 証券コード
- 9438