DeNA、スマートフォン向けゲームエンジンのサポートを拡大-「Unreal Engine 3」と「Unity」にも対応
ディー・エヌ・エー(DeNA)<2432>は、本日(5月12日)、スマートフォン向けゲーム開発会社に「Mobage SDK」として最適なゲーム開発環境をサポートすると発表した。
開発会社は、これを用いることにより、ライトでカジュアルなソーシャルゲームから、リッチなグラフィックを用いた本格派ゲームまで、様々なタイプのゲームコンテンツを開発することが可能となる、としている。
■スマートフォン向けソーシャルゲーム開発に最適な「ngCore」の提供
DeNAグループでは、開発パートナーが、国内外向け「Mobage for Smartphone」でソーシャルゲームを提供するためのゲームエンジンとして、「Mobage ngCore SDK」の提供を行っている。
「ngCore」の利用で、AndroidとiOSの双方で動作するソーシャルゲームの開発や、スマートフォン向けゲームとして遜色ないパフォーマンス性能の双方が実現可能となるとのこと。
すでに多くの開発会社が「ngCore」を利用して開発を進めており、国外向け「Mobage」でゲームが順次提供される予定。
今後、スタンドアローンのゲーム開発に必要な機能だけでなく、サーバー開発を効率化する機能や、ソーシャルゲーム運用に必須なKPI把握システムなどの機能を順次提供する。
また、「ngCore」は、ブラウザ/Flashベースの実行環境を提供しているが、今後はブラウザ/HTML5ベースの実行環境も提供していく予定。
■Android/iOSネイティブアプリ向けSDKの提供
DeNAではさらに、ネイティブアプリとしてゲームを開発する開発会社にも「Mobage Android SDK 」「Mobage iOS SDK」を提供する。
Android/iOSネイティブアプリから「Mobage」のソーシャルゲームプラットフォーム機能を直接利用することができ、開発会社は各OSの性能や機能を活用したソーシャルゲームを開発することが可能となるという。
また、既存のAndroid/iOSゲームのソーシャルゲーム化なども容易になるようだ。
■「Unreal Engine 3」と「Unity」をサポート
ハイレベルなグラフィックス表現を利用したゲームを開発する開発会社のため、Epic Games「Unreal Engine 3」に対応する。
「Unreal Engine 3」に対応した「Mobage Unreal Engine SDK」を提供するにあたり、Epic Games社の全面協力のもと、日本語でのサポート体制も同ゲームエンジン側に合わせて整え、相互に利用しやすい環境を用意したとのこと。
また、世界中で幅広い開発者ネットワークを有するUnity Technologies社「Unity」にも対応。UnityへのPlugin形式で「Mobage Unity SDK」を提供する。
これらのゲームエンジンから「Mobage」の各種機能を利用できるようにすることで、従来のソーシャルゲームの枠を超えた、新たな体験を提供するソーシャルゲームの開発を容易に行うことができる、としている。
【Mobage for Smartphoneにおけるゲームエンジンの主要カバー領域】
会社情報
- 会社名
- 株式会社ディー・エヌ・エー(DeNA)
- 設立
- 1999年3月
- 代表者
- 代表取締役会長 南場 智子/代表取締役社長兼CEO 岡村 信悟
- 決算期
- 3月
- 直近業績
- 売上収益1367億3300万円、営業損益282億7000万円の赤字、税引前損益281億3000万円の赤字、最終損益286億8200万円の赤字(2024年3月期)
- 上場区分
- 東証プライム
- 証券コード
- 2432