米Aeria Games、PCゲーム事業を欧州企業に譲渡…AGGPグループはモバイルゲームに特化

ジーピー・モバイルは3月12日、所属するAGGPグループの一員である米国Aeria Games & Entertainment,Inc.(以下、アエリアゲームズ)が、グローバル展開しているPCゲーム事業を、ProSiebenSat.1Games(以下、プロジーベンSAT1ゲームズ)へ譲渡する契約を締結した。AGGPグループは今後、モバイルゲームに特化する。

今回の事業譲渡は事業全体の再編を目的としたもので、アエリアゲームズ子会社のアエリア・ゲームズ・ヨーロッパなど、欧米地域で展開しているPCゲーム事業が対象となる。譲渡先のプロジーベンSAT1ゲームズは、欧州最大級のメディアグループProSiebenSat.1の子会社で、大手ゲームパブリッシャーとして欧州をはじめ様々な地域で展開している。

AGGPグループは今後、自社開発モバイルゲームや、高品質な日本のモバイルゲームのグローバル化を加速させ、モバイルゲームに特化した事業展開を実施する。

AGGPグループではこれまで、『Immortalis』(欧米市場)、『X-Men:Battle of the Atom』(欧米市場)、『狩りとも』(日本市場)などのタイトルが、各地域の市場においてユーザー数を伸ばしているという。現在、南米では、ブラジルにおけるスマートフォンの急速な普及をはじめ、モバイルゲーム市場が伸びている。AGGPグループは、米国・南米・アジアにさらなる投資を実施し、欧米市場とアジアで培ったノウハウを活かすことで、モバイル事業の成長を目指す。
 

ジーピー・モバイルについて

ジーピー・モバイルは、ソネットのグループ会社AGGP Holdingsの一員として、世界5か国(米国、ドイツ、ブラジル、韓国、日本)の拠点を軸に、各マーケットにおいてモバイルゲーム事業を展開する。

同社は、昨年までAGGPグループだった旧ゲームポット(現GMOゲームポット)から、2013年8月にモバイルコンテンツ事業を分社化する形で設立した。ゲームポットがAGGPグループから離れ、GMOインターネットの子会社となった際、ジーピー・モバイルはAGGP傘下にとどまった。

以下、関連記事となる。

アエリアとソネット、中間持株会社「AGGP HOLDINGS」を共同保有・展開へ…ゲームポットとAeria Games & Entertainmentが傘下に(2012年12月27日)

GMO、ゲームポットを9億円で買収…GPモバイルはAGGP Holdings傘下に(2013年10月21日)
 

米アエリアゲームズについて

アエリアゲームズはAGGP Holdingsの子会社で、5000万人のコアゲームプレーヤーを有するコミュニティを抱え、複数の成功タイトルを含むポートフォリオを持つ、有数のF2Pオンラインゲームパブリッシャー。2006年に設立後、アメリカ、ドイツ、ブラジルに拠点を構え、9ヵ国語(英語、ドイツ語、フランス語、スペイン語、ポルトガル語、ポーランド語、イタリア語、トルコ語、ロシア語)で30カ国を超える国々にて高品質なゲームを運営・開発している。モバイルゲームのポータルサイト「Aeria Mobile」を運営する。

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