アドウェイズ、14年3月期は営業益倍増の8億4700万円…「AppDriver」や「JANet」中心に国内広告事業が好調、海外も赤字幅縮小

アドウェイズ<2489>は、本日(5月14日)、2014年3月期の連結決算を発表し、売上高315億2100万円(前期比39.2%増)、営業利益8億4700万円(同104.9%増)、経常利益8億4000万円(同95.7%増)、当期純利益5億5100万円(同81.4%増)だった。

 


アプリ・メディア事業が苦戦したほか、海外事業も先行投資が続いたものの、スマートフォン向けを中心とする国内広告事業が好調に推移したことが主な増収増益の要因となった。以下、セグメント別の状況を見ていこう。

(1)広告事業は売上高269億2900万円(同40.5%増)、セグメント利益27億6700万円(同56.5%増)だった。スマートフォン向け広告は、広告主の広告出稿意欲が高いことに加え、アプリなどの広告掲載媒体数が増加したことで、売上高が24%増の146億2700万円となった。またPC向け広告も好調で、金融関連企業を中心に取引が拡大したことで、売上高は66%増の123億0100万円となった。
 


(2)アプリ・メディア事業の売上高は16億7900万円(前期比6.8%減)、セグメント損益4億2300万円の赤字(前期2400万円の赤字)と減収・赤字幅拡大となった。「カイブツクロニクル」、「小悪魔キャバ嬢らいふ」や「煙に巻いたらさようなら。」などに続くヒット作を生み出すために自社タイトルのゲーム開発に注力したが、有力なゲーム会社の新規参入などの影響を受けた。
 


(3)海外事業は、売上高28億9500万円(同53.0%増)、セグメント損益1億3800万円の赤字(前期2億1800万円の赤字)だった。スマートフォンアプリ向け広告サービス「AppDriver」の海外版の売上高の増加に加え、韓国子会社で日系企業等への韓国現地における広告出稿の営業を強化した。しかし、海外赴任者の増加に伴い営業費用が増加したものの、売上高の増加に伴う利益の増加によりセグメント損失は減少した。
 



■2015年の見通しは非開示

2015年の業績予想は非開示。スマートフォンを取り巻く市場の著しい変化を見極め、取引先における影響範囲など、グループの業績に対し直接的または間接的に影響を及ぼす可能性のある外的要因等を精査の上、開示が可能となった時点において改めて開示する、と説明している。

アフィリエイト広告事業において、フィーチャーフォン向けのサービスからスマートフォン向けのサービスに経営資源を重点的に分配し、広告主数と提携媒体数の増加、大手メディアや独自のアドテクノロジーを持つ企業との戦略的な提携を行うことで、取引の拡大と売上高の増加を図る。

また、中国をはじめとした海外におけるインターネット広告市場に関しても今後の拡大を予想し、一層の営業体制の強化を図るとともに、スマートフォンアプリ向け広告サービス「AppDriver」をはじめとしたスマートフォン向けサービスの海外展開を積極的に行っていくとのこと。
株式会社アドウェイズ
http://www.adways.net/

会社情報

会社名
株式会社アドウェイズ
設立
2001年2月
代表者
代表取締役社長 山田 翔
決算期
12月
上場区分
東証プライム
証券コード
2489
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