アキナジスタ、2011年3月期は減収・赤字幅縮小-今期はスマートフォン広告分野に注力

アキナジスタ<2495>は、本日(5月19日)、2011年3月期の決算を発表し、売上高9億1800万円(前期比38.6%減)、営業損失9500万円(前期1億0400万円)、経常損失1億0900万円(同1億1300万円)、当期純損失1億0300万円(同2億0400万円)だった。 同社では、携帯アフィリエイト広告の大幅な需要減少や新事業の進ちょくの遅れ、不採算事業からの撤退により、売上高はマイナスとなった、としている。 損益面では、不採算事業からの撤退による固定費の削減や、スマートフォン広告が拡大したものの、売上減少や新規事業のためのコスト負担が発生したため、引き続き損失計上になったとのこと。 セグメント別の状況は以下のとおり。 ■アドネットワーク事業は、売上高4億2500万円(前期比49.7%減)、営業損失2100万円(前期2500万円の利益計上)だった。下期後半から「MAIST」のスマートフォン分野に注力し収益改善を進めたものの、アフィリエイトネットワーク『Advanced Active Affiliate』の大幅な需要減の影響を受けた。 ■広告代理事業は、売上高4億2500万円(前期比21.1%減)、営業利益3600万円(同38%増)だった。モバイル広告需要の減少があったものの、新規分野での広告取扱や仕入媒体の見直しによる利益率の改善を進めた。 ■自社メディア事業は、売上高6600万円(前期比26.2%減)、営業損失4100万円(前期3800万円)だった。SAP事業に参入したものの、コスト負担や進ちょくの遅れなどにより損失幅が拡大した。   ■2012年3月期の見通し 2012年3月期は、売上高9億8000万円(前期比6.7%増)、営業利益1000万円(黒字転換)、経常利益0円、当期純利益0円をを見込む。 同社では、成長分野や競争力のある分野に注力することで規模の拡大を図る、としている。営業利益については、収益が改善する見込みだが、投資負担が発生することを見込んでいるとのこと。経常利益と純利益については、特段の項目は見込んでいないが、保守的な計画にしたもよう。 なお、継続企業の前提に重要な疑義を生じさせるような状況が存在しているため、スマートフォン広告分野への注力や固定費の削減、収益基盤の安定化といった施策で対応する、としている。