シリコンスタジオ、2月23日付で東証マザーズ上場へ ゲーム開発の推進・支援事業や『逆襲のファンタジカ』などのコンテンツ事業を展開

東京証券取引所は、1月16日、ゲーム開発の推進・支援事業や、ソーシャルゲーム、スマートフォンネイティブアプリなどの開発・提供を行うコンテンツ事業などを手掛ける、シリコンスタジオの東証マザーズへの新規上場を承認した。上場予定日は2月23日で、市場コードは「3907」となる。主幹事証券はみずほ証券。

同社は、リアルタイムグラフィックスに関する事業を展開するため、1999年11月に設立。2000年10月にIntrinsic Graphics Inc.社(現Vicarious Visions社)とゲームソフトウエア開発用ミドルウェアに関する業務提携契約を締結し、開発推進・支援事業を開始した。さらに、2003年12月には人材事業を開始し、2008年1月にゲーム開発本部を発足し、自社企画ゲームコンテンツ制作(コンテンツ事業を開始)を開始した。

直近データとして開示されている2013年11月期(12~11月)における各事業の売上高は以下の通り。売り上げが最も大きく伸び率も高いコンテンツ事業が現在の成長の柱と言えるだろう。



また、主な販売先実績は、以下の通り。ngmocoは、米国に本拠地を置くモバイルゲーム開発企業で、現在はDeNAの子会社となっており、DeNAグループ向けの比重が高いことになる。これはワールドワイドで764万ダウンロード(2014年11月末現在)となっている『逆襲のファンタジカ』の影響が大きいものと思われる。



直近の業績は、2013年11月期で、連結売上高72億6434万円(前の期比25.9%増)、営業利益5億5603万円(同0.8%減)、経常利益5億6525万円(同1.2%増)、当期純利益3億9561万円(同20.3%増)だった。また、集計中の2014年11月期は第3四半期までの実績で売上高59億1131万円、営業利益6億7845万円、経常利益6億5840万円、四半期純利益3億4516万円となっており、安定した成長が続いていると言える。ちなみに、2011年11月期より配当も実施している。



なお、有価証券届出書によると、想定発行価格は1株当たり4900円で、上場時の発行済株式総数235万5000株から概算した時価総額は115億3950万円となる。また、上場に伴う新株発行に伴う手取概算額は12億1216万円となり、第三者割当の手取概算額上限3億7191万円と合わせて、以下の通り充当するとしている。

①開発推進・支援事業の収益拡大のため、ミドルウェアの開発に2015年11月期において1億4400万円、2016年11月期において1億9000万円を充当する予定。

②コンテンツ事業の収益拡大のため、2015年11月期及び2016年11月期にリリースする新規コンテンツの開発費用として2015年11月期において3億円、2016年11月期において3億円を、広告宣伝費として2015年11月期において1億円、2016年11月期において1億円を充当する予定。

③業容拡大に伴う人員の増加に対応するために、オフィス増床に伴う建物内装、造作、敷金等の取得に2015年11月期において4000万円、2016年11月期において6000万円を、業務用パソコン、サーバー、ソフトウエア等の取得に2015年11月期において5400万円、2016年11月期において7200万円を充当する予定。


【株主構成】

 
シリコンスタジオ株式会社
http://www.siliconstudio.co.jp

会社情報

会社名
シリコンスタジオ株式会社
設立
2000年1月
代表者
代表取締役社長 梶谷 眞一郎
決算期
11月
直近業績
売上高45億5400万円、営業利益2億3800万円、経常利益2億4600万円、最終利益2億円(2023年11月期)
上場区分
東証グロース
証券コード
3907
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