セガサミーHD、第3四半期は売上高12.0%減、営業益65.1%減…事業構造改革の影響織り込み通期予想の下方修正を実施

セガサミーホールディングス<6460>は、2月12日、2015年3月期第3四半期累計(4~12月)の連結業績を発表、売上高は2675億1200万円(前年同期比12.0%減)、営業利益162億6400万円(同65.1%減)、経常利益162億2100万円(同67.0%減)となった。なお、四半期純損益は、解体費用引当金繰入額や映画自主製作中止に伴う損失などの特別損失を56億12百万円計上したことに加えて、今後の業績見通しや課税所得の見積等を勘案し見積実効税率を見直した結果、法人税等が増加したため、2400万円の赤字(前年同期443億2900万円の黒字)となっている。
 

セグメント別の状況は下記の通り。

■コンシューマ事業
パッケージゲーム分野において、『Alien: Isolation』『Football Manager2015』などの新作タイトルの販売を行なった結果、パッケージ販売本数は、米国354万本、欧州395万本、日本140万本、合計890万本となった。一方で、携帯電話・スマートフォン・PCダウンロードなどのデジタルゲーム分野は、オンラインRPG『ファンタシースターオンライン2』や、『ぷよぷよ!!クエスト』『チェインクロニクル ~絆の新大陸~』等の主力タイトルのほか、『アンジュ・ヴィエルジュ ~第2風紀委員 ガールズバトル~』『サカつくシュート!』等の既存タイトルが好調に推移した。その結果、デジタルゲーム分野全体は堅調に推移した。また、携帯電話・PC向けパチンコ・パチスロゲームサイトは、スマートフォン対応版『777TOWN for Android』及び『777TOWN for iOS』並びにDeNA向け『モバ7』の取り組みを強化。なお、デジタルゲーム分野における国内配信タイトル数は2014年12月末時点で132本(うち、売切り型73本、無料プレイ型59本)となった。

玩具販売事業は、「アンパンマンシリーズ」及び「ジュエルパッド」などを中心に販売を実施。アニメーション映像事業は、TVシリーズ「弱虫ペダル」のライセンス収入、物販収入などが堅調に推移した。

以上の結果、同事業の売上高は827億7900万円(同13.5%増)となったが、利益面ではデジタルゲーム分野は堅調に推移した一方で、パッケージゲーム分野、玩具販売事業が低調に推移したほか、広告宣伝費等が増加したことにより、営業利益は22億9900万円(同17.3%減)となった。

■遊技機事業
パチスロ遊技機は、第3四半期においてロデオブランドの「サラリーマン金太郎 出世回胴編」を販売したものの、新タイトルの投入数が前年同期比で減少したことから、前年同期実績を下回る130千台の販売となった。パチンコ遊技機は、第3四半期において、今期における主力タイトルであるサミーブランド「ぱちんこCR北斗の拳6」シリーズの販売が13万2000台を上回るなど、堅調に推移した結果、前年同期実績を上回る22万5000台の販売となった。その結果、同事業の売上高は1154億400万円(前年同期比28.0%減)、営業利益は206億9900万円(同58.6%減)となった。

■アミューズメント機器事業
「StarHorse3 Season Ⅲ CHASE THE WIND」におけるCVTキット等の販売、「WORLD CLUB Champion Football」「戦国大戦」におけるCVTキットやカード等の消耗品の販売、「ボーダーブレイク」シリーズ、「セガネットワーク対戦麻雀 MJ5 EVOLUTION」などのレベニューシェアタイトルによる配分収益が計上され、売上高は329億3000万円(同4.3%増)、営業利益は4億7400万円(前年同期は2億7500万円の赤字)となった。

■アミューズメント施設事業
国内既存店舗の売上高は、前年同期比100.1%となったが、消費税率引き上げによる売上高減少の影響を受けた。その結果、売上高は309億8000万円(同4.4%減)、営業損益は5億4200万円の赤字(前年同期5500万円の赤字)で着地した。

なお、2015年3月期通期の予想については、精査中としていた事業構造改革の影響を踏まえて、従来予想からの修正を実施。売上高35億2500万円(前年同期比6.7%減)、営業利益160億円(同58.5%減)、経常利益150億円(同63.0%減)、当期純損益130億円の赤字(同307億2100万円の黒字)を見込んでいる。
 





 
セガサミーホールディングス株式会社
http://www.segasammy.co.jp

会社情報

会社名
セガサミーホールディングス株式会社
設立
2004年10月
代表者
代表取締役会長 里見 治/代表取締役社長 グループCEO 里見 治紀
決算期
3月
直近業績
売上高4678億9600万円、営業利益568億3600万円、経常利益597億7800万円、最終利益330億5500万円(2024年3月期)
上場区分
東証プライム
証券コード
6460
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