Zynga、10~12月期は増収・赤字幅縮小…広告収入が伸びる 15年1~3月期は減収・赤字幅拡大となる見通し、中国スタジオを閉鎖

米国Zynga<NASDAQ:ZNGA>は、2月12日、2014年12月通期と第4四半期(14年10~12月期)の決算を発表した。同時に中国にある開発スタジオを閉鎖する旨も明らかにした。

発表された10~12月期の業績は、売上高は前四半期比(7~9月期)に比べて9%増の1億9300万ドルだった。主力のオンラインゲームは、3%減の1億3500万ドルとなったものの、広告収入が55%増の5800万ドルに拡大した。

 




損益面では、営業損益は4900万ドルの赤字となり、前四半期の5900万ドルの赤字から縮小。同様に最終損益は4500万ドルの赤字となり、前四半期の5700万ドルの赤字から縮小した。先行指標として利用される受注額(Booking)は同4%増の1億8200万ドルだった。

第4四半期のKPIについては、DAU(Daily active users)が前四半期比4%減の2500万人、MAU(Monthly active users)が同3%減の1億0800万人、MUUs(Monthly unique users)が同7%減の7100万人、ABPU(Average daily bookings per average DAU)が同8%増の0.079ドルだった。

 



■モバイルが拡大傾向

スマートフォン対応の遅れで苦戦してきたZyngaだが、少しずつ明るい兆候も出ている。モバイル経由の各種KPIが上昇している。例えば、モバイル経由の受注額(Booking)は、前の期に比べて80%増の3億5300万ドル、モバイルのMAUも36%増の7300万ドルとなった。

 


また、四半期別の数字を見ると、モバイル経由のブッキングは2013年10~12月の34%から60%に拡大している。

 



■第1四半期の見通し

第1四半期(1~3月期)の見通しは、売上高が1億5500万ドル~1億6500万ドルのレンジと引き続き減収となる見通し。また最終損益については6000万ドルから5200万ドルの赤字と赤字幅が拡大する予想となっている。



■14年12月期は減収・赤字幅拡大

14年12月通期は、売上高が前の期に比べて21%減の6億9000万ドルだった。主力のオンラインゲームは同29%減の5億3700万ドルと大きく減少したものの、広告収入は34%増の1億5300万円に拡大した。広告宣伝費が伸びたほか、研究開発費の削減が進まず、営業損益は前の期の6500万ドルの赤字から2億4400万ドルの赤字に拡大。最終損益は2億2600万ドルの赤字で、前の期の3700万ドルから拡大した。
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