サイバーエージェントの連結子会社CyberZは、本日(2月18日)、シード・プランニングと共同で実施した「2015年 スマートフォン広告市場動向調査」の調査結果を発表した。
この調査は、スマートフォン広告を「検索連動型広告」、「ディスプレイ広告」、「成果報酬型広告」の広告商品に分類し、2014年の年間スマートフォン広告出稿額を推計し、市場規模予測を算出した。また、今回、新たに昨年末より広告主の出稿ニーズが拡大した「ネイティブ広告」の市場規模予測を算出したとのこと。
調査結果は以下のとおり(以下、プレスリリースからの抜粋)。
■ 2014 年のスマートフォン広告市場規模推計:2014 年のスマートフォン広告市場規模は、3,008 億円。前年比 162%と高成長。
2014年は、国内におけるスマートフォン端末の普及率が過半数に達し、ユーザーのインターネット利用は、PCからスマートフォンへ本格的にシフトしました。ソーシャルメディアをはじめ、e コマースや、動画・ゲームに代表されるデジタルコンテンツ等においては、スマートフォン経由の利用が PC を上回るケースが顕著になりつつあります。
また、スマートフォンの特性を活かした広告媒体や広告フォーマットの登場により、スマートフォン向け広告商品の多様化が進み、広告主のスマートフォンにおけるプロモーション環境は大きく改善されました。これらを背景に、広告主のスマートフォン広告需要は前年同様に急速に拡大し、2014 年のスマートフォン広告市場は、前年予想時の 2,304 億を大きく上回る 3,008 億円(対前年比 162%)となりました。
■スマートフォン広告商品別動向:2014 年のディスプレイ広告市場規模は、1,648 億円。前年比 193%と急成長。全体に占めるディスプレイ広告の構成比が初めて過半数を突破し、市場規模拡大をけん引する結果に。
2014年のスマートフォン広告商品別市場規模は、検索連動型広告市場が1,200億円(前年比140%)、ディスプレイ広告市場が1,648億円(前年比193%)、成果報酬型広告市場が160億円(前年比109%)となりました。最も成長率が高いディスプレイ広告市場が全体に占める構成比は、前年の 46%から 54%へ拡大。
広告商品別動向は以下の通りです。
【 検索連動型広告 】
2014 年も引き続き順調な需要増加がみられましたが、検索 1 回あたりの広告出稿額に伸び悩みがみられ、2013年までの成長率と比較すると、伸び率が緩やかになりつつあります。今後は、ユーザーのインターネットにおける消費行動に対し、PCとスマートフォン、あるいはWebとアプリとの使い分けを的確に捕捉し、これに対応した広告主の投資配分をより的確に行えるかどうかが、検索連動型広告需要が持続的な成長をする上で必要となると予想されます。
【 ディスプレイ広告 】
国内外のゲームデベロッパーのプロモーション需要に加えて、e コマース、金融など従来の PC インターネット広告向け大手広告主による、PC からスマートフォンへの予算シフトが進むとともに、大手ソーシャルメディアが提供する新たな広告フォーマットや、動画広告のほか、フィード型のネイティブ広告など、広告商品の拡充が進みました。このような状況を背景に、ディスプレイ広告の単価水準に上昇傾向がみられました。ユーザーのスマートフォンメディアの視聴が増加していることを背景に、アドネットワーク広告も前年に引き続き好調に増加し、さらに PCが中心であった DSP による RTB 広告配信在庫にも広がりがみられました。
ソーシャルメディア広告に関しては、ユーザーの属性や嗜好、興味関心などに応じたきめ細かなターゲティング広告の配信が可能であるため、広告主の出稿が急増し、ソーシャルメディア広告が全体に占める割合は昨年より大幅に増加しております。また、動画広告は、ソーシャルメディアやニュースキュレーションアプリなどからの提供が本格的に開始され、スマートフォン広告手法における選択肢が広がりつつあります。
【 成果報酬型広告 】
成果報酬型広告は、ゲームデベロッパーのプロモーションタイトル数が増加した一方で、一部の広告商品において単価の下落が見られました。このため市場規模の増加は緩やかになっております。一方で、動画フォーマットの広告商品や、ターゲティング手法を取り込んだ広告が新しい需要を取り込みつつあります。
■ スマートフォンネイティブ広告市場予測:2015 年以降、スマートフォンネイティブ広告の需要が急増。2015 年の市場規模は 150 億円、2017 年には 350 億円に到達すると予測。
2014 年には、スマートフォン広告提供事業者の多くが、ネイティブ広告と銘打った広告商品の提供を開始しました。また、ネイティブ広告の掲載先として、ニュースキュレーションアプリなどがスマートフォンならではの新しいメディアとして注目を集めました。ネイティブ広告は、従来のディスプレイ広告に次ぐ新しいスマートフォン広告の提供形態として今後普及していくことが予想されます。2015 年には大手事業者による参入も予想されることなどから、広告主の出稿ニーズは急速に拡大することが予想されます。
「ネイティブ広告」の定義や、健全な提供形態に関するあり方については、業界内外で様々な議論がなされています。ユーザーに嫌われない広告商品がどうあるべきかという命題の元、デジタルマーケティング業界の議論を踏まえた、既存広告商品の再定義が必要であるという色彩が強く、今後も変化していくことが考えられます。これらを踏まえて、今後も継続して市場の拡大とともに変化が進むことが予想されます。
■2015 年のスマートフォン広告市場:2015 年のスマートフォン広告市場は 3,903 億円。前年比 129 %と高い成長率を継続。
2015 年も引き続き、インターネット広告市場における PC からスマートフォンへの予算シフトとともに、国内外のゲーム会社や e コマース、金融など広告主の出稿ニーズは拡大し、高い成長率が見込まれます。広告主のユーザーデータを活用したターゲティング精度の向上や、広告表現技術の進展などにより、スマートフォンユーザーを対象としたオンラインマーケティングがより高度化し、動画広告やネイティブ広告など新しい広告商品の拡充が、市場全体の活性化に寄与することが予想されます。
広告商品別では、検索連動型広告が 1,440 億円(前年比120%)、ディスプレイ広告 2,291 億円(前年比 139%)、成果報酬型広告 172 億円(前年比 107%)と予測します。2015 年は、スマートフォン向けの広告商品ラインナップの拡充や、PC 向け広告とのクロスチャネルによる最適化された広告配信技術が普及し始めることにより、広告主のスマートフォン広告出稿ニーズが順調に増加することが予想されます。
検索連動型広告市場は、ユーザーの検索利用の増加を背景に市場の成長は継続するものの、成長率は緩やかになると予想されます。ディスプレイ広告市場は、前年に引き続きソーシャルメディア広告やネイティブ広告、動画広告の需要拡大などを背景に、高い成長率を維持し、スマートフォン広告市場の成長をけん引すると考えられます。成果報酬型広告は、ゲームデベロッパーからの根強い需要のもと、動画広告やターゲティング広告などの普及により、堅調な推移をする見込みです。
■ スマートフォン広告市場の今後:2016 年のスマートフォン広告市場規模は、インターネット広告市場の過半数を突破すると予測。2017 年には、5,000 億円台に到達すると予想。
スマートフォン広告市場は、2016 年以降も成長率は緩やかになりながらも、ユーザーのインターネット上の消費行動における更なる比重の高まりや、オンラインとオフラインを横断するマーケティングチャネルとしてその重要性が高まることなどを背景に、持続的な成長を維持すると考えられます。この結果、市場規模は 2016 年に 4,737億円に達し、インターネット広告市場(※5)全体の 55%に達することが予想されます。
当社は今後も、企業のスマートフォンプロモーションの問題解決や効果向上への寄与を目指すとともに、世界各国におけるスマートフォン広告メディアの拡大および、広告効果の最適化に努めてまいります。
■ 調査概要
調査主体:株式会社 CyberZ
調査時期:2014 年 11 月から 2015 年 1 月
調査方法:スマートフォン広告市場関係者へのヒアリング、調査主体ならびに調査機関が保有するデータ、公開情報の収集
調査対象:スマートフォン広告市場ならびに関連市場
調査機関:デジタルインファクト(株式会社シード・プランニング)
この調査は、スマートフォン広告を「検索連動型広告」、「ディスプレイ広告」、「成果報酬型広告」の広告商品に分類し、2014年の年間スマートフォン広告出稿額を推計し、市場規模予測を算出した。また、今回、新たに昨年末より広告主の出稿ニーズが拡大した「ネイティブ広告」の市場規模予測を算出したとのこと。
調査結果は以下のとおり(以下、プレスリリースからの抜粋)。
■ 2014 年のスマートフォン広告市場規模推計:2014 年のスマートフォン広告市場規模は、3,008 億円。前年比 162%と高成長。
2014年は、国内におけるスマートフォン端末の普及率が過半数に達し、ユーザーのインターネット利用は、PCからスマートフォンへ本格的にシフトしました。ソーシャルメディアをはじめ、e コマースや、動画・ゲームに代表されるデジタルコンテンツ等においては、スマートフォン経由の利用が PC を上回るケースが顕著になりつつあります。
また、スマートフォンの特性を活かした広告媒体や広告フォーマットの登場により、スマートフォン向け広告商品の多様化が進み、広告主のスマートフォンにおけるプロモーション環境は大きく改善されました。これらを背景に、広告主のスマートフォン広告需要は前年同様に急速に拡大し、2014 年のスマートフォン広告市場は、前年予想時の 2,304 億を大きく上回る 3,008 億円(対前年比 162%)となりました。
■スマートフォン広告商品別動向:2014 年のディスプレイ広告市場規模は、1,648 億円。前年比 193%と急成長。全体に占めるディスプレイ広告の構成比が初めて過半数を突破し、市場規模拡大をけん引する結果に。
2014年のスマートフォン広告商品別市場規模は、検索連動型広告市場が1,200億円(前年比140%)、ディスプレイ広告市場が1,648億円(前年比193%)、成果報酬型広告市場が160億円(前年比109%)となりました。最も成長率が高いディスプレイ広告市場が全体に占める構成比は、前年の 46%から 54%へ拡大。
広告商品別動向は以下の通りです。
【 検索連動型広告 】
2014 年も引き続き順調な需要増加がみられましたが、検索 1 回あたりの広告出稿額に伸び悩みがみられ、2013年までの成長率と比較すると、伸び率が緩やかになりつつあります。今後は、ユーザーのインターネットにおける消費行動に対し、PCとスマートフォン、あるいはWebとアプリとの使い分けを的確に捕捉し、これに対応した広告主の投資配分をより的確に行えるかどうかが、検索連動型広告需要が持続的な成長をする上で必要となると予想されます。
【 ディスプレイ広告 】
国内外のゲームデベロッパーのプロモーション需要に加えて、e コマース、金融など従来の PC インターネット広告向け大手広告主による、PC からスマートフォンへの予算シフトが進むとともに、大手ソーシャルメディアが提供する新たな広告フォーマットや、動画広告のほか、フィード型のネイティブ広告など、広告商品の拡充が進みました。このような状況を背景に、ディスプレイ広告の単価水準に上昇傾向がみられました。ユーザーのスマートフォンメディアの視聴が増加していることを背景に、アドネットワーク広告も前年に引き続き好調に増加し、さらに PCが中心であった DSP による RTB 広告配信在庫にも広がりがみられました。
ソーシャルメディア広告に関しては、ユーザーの属性や嗜好、興味関心などに応じたきめ細かなターゲティング広告の配信が可能であるため、広告主の出稿が急増し、ソーシャルメディア広告が全体に占める割合は昨年より大幅に増加しております。また、動画広告は、ソーシャルメディアやニュースキュレーションアプリなどからの提供が本格的に開始され、スマートフォン広告手法における選択肢が広がりつつあります。
【 成果報酬型広告 】
成果報酬型広告は、ゲームデベロッパーのプロモーションタイトル数が増加した一方で、一部の広告商品において単価の下落が見られました。このため市場規模の増加は緩やかになっております。一方で、動画フォーマットの広告商品や、ターゲティング手法を取り込んだ広告が新しい需要を取り込みつつあります。
■ スマートフォンネイティブ広告市場予測:2015 年以降、スマートフォンネイティブ広告の需要が急増。2015 年の市場規模は 150 億円、2017 年には 350 億円に到達すると予測。
2014 年には、スマートフォン広告提供事業者の多くが、ネイティブ広告と銘打った広告商品の提供を開始しました。また、ネイティブ広告の掲載先として、ニュースキュレーションアプリなどがスマートフォンならではの新しいメディアとして注目を集めました。ネイティブ広告は、従来のディスプレイ広告に次ぐ新しいスマートフォン広告の提供形態として今後普及していくことが予想されます。2015 年には大手事業者による参入も予想されることなどから、広告主の出稿ニーズは急速に拡大することが予想されます。
「ネイティブ広告」の定義や、健全な提供形態に関するあり方については、業界内外で様々な議論がなされています。ユーザーに嫌われない広告商品がどうあるべきかという命題の元、デジタルマーケティング業界の議論を踏まえた、既存広告商品の再定義が必要であるという色彩が強く、今後も変化していくことが考えられます。これらを踏まえて、今後も継続して市場の拡大とともに変化が進むことが予想されます。
■2015 年のスマートフォン広告市場:2015 年のスマートフォン広告市場は 3,903 億円。前年比 129 %と高い成長率を継続。
2015 年も引き続き、インターネット広告市場における PC からスマートフォンへの予算シフトとともに、国内外のゲーム会社や e コマース、金融など広告主の出稿ニーズは拡大し、高い成長率が見込まれます。広告主のユーザーデータを活用したターゲティング精度の向上や、広告表現技術の進展などにより、スマートフォンユーザーを対象としたオンラインマーケティングがより高度化し、動画広告やネイティブ広告など新しい広告商品の拡充が、市場全体の活性化に寄与することが予想されます。
広告商品別では、検索連動型広告が 1,440 億円(前年比120%)、ディスプレイ広告 2,291 億円(前年比 139%)、成果報酬型広告 172 億円(前年比 107%)と予測します。2015 年は、スマートフォン向けの広告商品ラインナップの拡充や、PC 向け広告とのクロスチャネルによる最適化された広告配信技術が普及し始めることにより、広告主のスマートフォン広告出稿ニーズが順調に増加することが予想されます。
検索連動型広告市場は、ユーザーの検索利用の増加を背景に市場の成長は継続するものの、成長率は緩やかになると予想されます。ディスプレイ広告市場は、前年に引き続きソーシャルメディア広告やネイティブ広告、動画広告の需要拡大などを背景に、高い成長率を維持し、スマートフォン広告市場の成長をけん引すると考えられます。成果報酬型広告は、ゲームデベロッパーからの根強い需要のもと、動画広告やターゲティング広告などの普及により、堅調な推移をする見込みです。
■ スマートフォン広告市場の今後:2016 年のスマートフォン広告市場規模は、インターネット広告市場の過半数を突破すると予測。2017 年には、5,000 億円台に到達すると予想。
スマートフォン広告市場は、2016 年以降も成長率は緩やかになりながらも、ユーザーのインターネット上の消費行動における更なる比重の高まりや、オンラインとオフラインを横断するマーケティングチャネルとしてその重要性が高まることなどを背景に、持続的な成長を維持すると考えられます。この結果、市場規模は 2016 年に 4,737億円に達し、インターネット広告市場(※5)全体の 55%に達することが予想されます。
当社は今後も、企業のスマートフォンプロモーションの問題解決や効果向上への寄与を目指すとともに、世界各国におけるスマートフォン広告メディアの拡大および、広告効果の最適化に努めてまいります。
■ 調査概要
調査主体:株式会社 CyberZ
調査時期:2014 年 11 月から 2015 年 1 月
調査方法:スマートフォン広告市場関係者へのヒアリング、調査主体ならびに調査機関が保有するデータ、公開情報の収集
調査対象:スマートフォン広告市場ならびに関連市場
調査機関:デジタルインファクト(株式会社シード・プランニング)
会社情報
- 会社名
- 株式会社CyberZ
- 設立
- 2009年4月
- 代表者
- 代表取締役社長CEO 山内 隆裕
- 決算期
- 9月