Aimingが3月25日に東証マザーズに新規上場! 『剣と魔法のログレス』や『Lord of Knights』等を提供 約26億円を調達 MMOの開発や広告宣伝に充当【追記・グラフ追加】

東京証券取引所は、この日(2月19日)、オンラインゲームの企画・開発・配信や、受託サービスを提供する「株式会社Aiming」の東証マザーズへの新規上場を承認した。上場予定日は3月25日で、市場コードは「3911」となる。主幹事証券は野村證券だ。

同社は、2011年5月、オンラインゲームの開発・運営を行う会社として設立された。現在、東京本社以外に、大阪に開発スタジオを持っているほか、台湾、韓国、フィリピンなどに拠点を展開している。ゲームの提供形態は、自社パブリッシングだけでなく、他のゲーム会社と協業で展開している。

代表的なタイトルは、マーベラスとの協業でスマートフォン用ゲーム『剣と魔法のログレス いにしえの女神』のほか、PCブラウザゲーム『剣と魔法のログレス』、セガネットワークスとの協業タイトル『幻塔戦記グリフォン』、そして自社タイトル『Lord of Knights』などを提供している。
 
【主なタイトル】

主力タイトルは『剣と魔法のログレス いにしえの女神』で、Google PlayやApp Storeで売上ランキングでTOP10入りを果たし、同社の業績拡大をけん引。第3四半期(2014年1~9月期)の業績は、売上高は2013年12月通期の実績である売上高26億2600万円を大きく上回る40億7900万円となり、そして営業利益も9100万円と黒字転換に成功した。
 
【連結財務諸表】

【追記】
2014年12月期通期は、監査は未了のデータとなるが、連結売上高65億2700万円(前々期比2.4倍)、営業利益3億5000万円(2013年12月期実績2億7800万円の赤字)、経常利益3億4000万円(同2億8300万円の赤字)、当期純利益5億5200万円(2億1000万円の赤字)と大幅黒字転換を達成している。下のグラフをこのデータを元に過去4期分の連結売上高と経常損益をまとめたもの。なお、2011年12月期は単独決算の数字となる。
 
【Aimingの連結売上高の推移】


【Aimingの連結経常損益の推移】

スマートフォン向けネイティブアプリが業績拡大をけん引していることは販売先一覧からもみてとれる。2012年12月期はGoogleやApp Storeの比率は17.8%にすぎなかったが、2013年12月期には47.2%、そして、2014年12月期の第3四半期累計期間では78.4%にまで拡大している。
 
【販売先一覧】

なお、今回の上場を通じて、新株発行で19億7300万円の資金を調達する計画。別途行う第三者割当増資の手取概算額上限となる6億9500万円と合わせて、MMOジャンルの新規ゲームのコンテンツ開発費及び運営費、テレビCMをはじめとする広告宣伝費などに充当する予定。

有価証券届出書によると、想定株価は900円とのこと。これに上場時発行済株式総数3198万5500株を乗じると、想定時価総額は287億円となる。
 
【株主上位】