モバイルファクトリーが3月26日付で東証マザーズに上場へ ソーシャルアプリサービスやコンテンツサービスなどモバイルサービス事業を展開

東京証券取引所は、2月20日、ソーシャルアプリサービスやコンテンツサービスなどモバイルサービス事業を展開するモバイルファクトリーの東証マザーズ上場を承認した。上場予定日は3月26日で、市場コードは「3912」となる。主幹事証券はSBI証券。

同社は、2001年10月に有限会社モバイルファクトリーとして設立。着信メロディASPサービス「melop♪」や着信メロディカード「メロプレ」など着信メロディを展開した。その後、2009年12月にソーシャルアプリサービスを開始、2011年3月に位置情報連動型ゲームに参入し、GREE Platformにて位置情報連動型ゲーム『駅奪取』の提供を開始した。なお、2014年5月にはフジテレビジョンと業務提携、同年6月には、位置情報連動型ゲーム『ステーションメモリーズ!』をリリースしている。

事業は、ソーシャルアプリサービスとコンテンツサービスの多く2つに分類される。ソーシャルアプリサービスでは、SNSプラットフォ-ムやアプリマーケットなどを通して、主にゲームアプリを中心に配信するサービスを展開しており、「位置情報連動型ゲーム」と「スマートノベル」を主力としている。
 

一方、コンテンツサービスでは、主に通信キャリアが運営するメニューに着メロや占い等のサイトを提供しており、自社で直運営する自社モデル形式と他社の名義で運営するOEMモデル形式で事業を展開している。2015年1月末日現在で、スマートフォンサイト5本、フィーチャーフォンサイト50本を運営しており、有料月額会員数は28万人を超えている。
 

両サービスの実績は下記の表の通り。両サービスの全体売上高に占める比率は、2013年12月期でソーシャルアプリサービスが43.2%、コンテンツサービスが56.8%、2014年12月期の第3四半期までの実績では、ソーシャルアプリサービスが41.1%、コンテンツサービスが58.9%となる。
 

業績推移は以下の通り。2011年12月期にやや業績が凹んでいるが、同年の3月に位置情報連動型ゲーム参入、10月にキャリア公式サイトをスマートフォン展開、スマートノベル参入という沿革を踏まえると、フィーチャーフォン向けビジネスからスマホ向けビジネスへの移行の端境期であったことが想定される。
 

なお、有価証券届出書によると、想定発行価格は1株当たり1340円で、上場時の発行済株式総数228万2250株から概算した時価総額は30億5821万5000円となる。また、上場に伴う新株発行に伴う手取概算額は2億9403万6000円となり、第三者割当の手取概算額上限1億6519万5000円と合わせて、主にソーシャルアプリサービスの拡大に向けた投資に充当する予定としている。

【株主構成】
 
株式会社モバイルファクトリー
http://www.mobilefactory.jp/

会社情報

会社名
株式会社モバイルファクトリー
設立
2001年10月
代表者
代表取締役 宮嶌 裕二
決算期
12月
直近業績
売上高33億7000万円、営業利益9億4500万円、経常利益9億4000万円、最終利益ゼロ(2023年12月期)
上場区分
東証プライム
証券コード
3912
企業データを見る